まず触れたいのが、主演の三浦がダンディー過ぎる件。遅くまで働く部下たちに「あとはやっておくから早く帰れ~」という姿や、リストラ対象の女性社員に対しBARで優しく話す姿、ジェントルマンな立ち居振る舞い…これは女性のみならず男性でも惚れてまうやろ! 世の上司たちへの教科書として、彼の姿を目に焼き付けてもらいたいところだ。
かくいう私もBARで女性を口説くときの参考に。っておい! また、予告動画でも流れているが、三浦のドラムプレイや「サラリーマンなめるなよ!」という強烈なせりふを叫ぶシーンなどなど、とにかく格好いい。ぜひ視聴者の方々も、ビシッとしたスーツを着て見てほしい。あ、深い意味はありません。
そんな三浦演じる洋輔を「洋ちゃん」と呼ぶ妻・水希役の黒木。生徒や保護者、教師仲間に慕われる中学校の国語教師という役どころだが、これが“良妻賢母”そのもの。息子のピンチにビシッと出てきたり、夫を立てたり、夫をなだめたり、それでいて仕事もできる。
新居購入に浮かれる姿は、大女優に失礼を承知で言うと「かわいい」。こんな母親がいたら、私もツッパって家を飛び出すようなことはなかったろうし、むしろこの奥さんに「洋ちゃん」って呼ばれて、いつも立ててもらっている洋輔がうらやましい…。
私の古女房なんて「あんた! 明日朝早いんじゃろ? ついでにゴミ出していき! 朝ごはんはパンがその辺にあるから勝手に食べてな」って言われる始末。いっそ「実家に帰らせていただきます」ってメモを残していなくなりたい。
あ、既に実家だった。というかまだ“新女房”すらいないし、ツッパってもいないけども。
おなじみの脱線はさておき、その他にもどことなく「土曜ワイド劇場」っぽい人物紹介テロップ(※個人の感想です)や、ゲスト・柾木玲弥の不遜な態度&イヤミな喋り方の役に、就活塾講師役の新井浩文の怪しげな風貌。特にネクストブレーク筆頭の注目俳優・柾木の演技は個人的に大好き。かなりイヤなやつだけど、それがいい。
あとは富川家長女・栞(前田)のセクハラ飲み会の席の日本酒「愛想笑い」や、工藤演じる光の“就活あるある”ともいうべき姿など、細かいところまでこだわり抜かれている。
ちなみにヨイショするのは好きじゃないが、第1話にして富川家の家族感が既に前面に出ていて、もう既にシーズン2なんじゃないか?ってくらい、家族の空気が出来上がっているので、新ドラマにして不思議なほど違和感なく入れそう。
とにかく「サラリーマンなめるなよ!」からの三浦の熱い言葉、そして彼のプロ顔負けのドラムプレイで、私の顔はKURENAIに染まってしまった。もう1人で歩けないくらい、涙腺も大洪水さ。
私も一度でいいから言ってみたい。自分の不遇を嘆くばかりの人間、そして冒頭のクエスチョンに対し「ただの暇つぶしです」と答えちゃうような新入社員に…サラリーマンなめんなよ!と。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)