「中居正広46回目誕生祭」話題に！18歳にして“司会者を目指した”唯一無二のアイドル中居の軌跡
“自分の手柄”のために仕事をしない
当事者にしかわからないことがある――「金曜日のスマイルたちへ」で中居が度々口にする言葉だ。ゲストの半生を特集する企画が多く、辛く悲しいエピソードが明かされることも少なくない。2018年7月14日放送回では、野口五郎をゲストに迎え盟友である西城秀樹の追悼番組を放送。言葉につまる野口に中居は、「これはもう、本人たちにしか分からない絆だったりとか間柄…だから僕らが解釈してお話しすることじゃないな」とゲストに寄り添った。
また、8大会連続でTBS系オリンピックメインキャスターを務めた中居は、インタビューでこう語った。
「僕は、お話を聞ける状況であるなら聞かせていただきますというスタンスで、選手がナーバスなときには聞きません。自分の手柄のために気持ちを鬼にしてまでというのは全くないです」(週刊ザテレビジョン/2018年2月9日号)
あえて感情をフラットにするとも語り、「メダルが取れなかったからといって、全てを否定してしまうことにはしたくないので」(同上)と続けた。
どんな時でも鋭く切り込み、まだ語っていない言葉を引き出すことも司会の役割の一つかもしれない。だが、ゲストや選手へのリスペクトがあり、踏み込まない線引きをする。自分の手柄のために仕事をしない、どの番組でも一貫してこの姿勢を貫いている。
アイドルならではのトーク、視聴者を置いていかない配慮
平昌五輪で羽生結弦選手、宇野昌磨選手にインタビューをしたときのこと。中居はメダルを手にする羽生に「自分でかっこいいと思わない？」と話しかけ「思います(笑)」とはにかむ羽生。宇野には「今一番何がしたいですか？」と投げかけ、「寝たいです」というコメントを引き出して笑いに変えた。
アイドルの“中居くん”が親しみを持って接することで、垣根を超える。中居だから成立したであろう、他局では見られない楽しい雰囲気のインタビューだった。
またスポーツ番組で司会を務めた際に、中居はアスリートが過去のエピソードを披露している途中で、一言だけ「（そのアスリートは）当時は～歳でした」と、年表が頭にインプットされているかのような情報で、補足する言葉を添えた。同じ苦労話を聞くにしても、当時の年齢が入ることでぐっと印象が変わる。
また、他の番組でも新語や専門用語などの聞きなれない言葉について、「それって何ですか？」と中居が丁寧に質問を重ねる。誰が観ても伝わるような工夫、視聴者を置いてきぼりにしない配慮がなされている。
