ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第118回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞 受賞インタビュー

(C)TBS/TBSスパークル

鈴木亮平

生徒役の俳優たちの真っすぐさ、野球に懸けてきた人生に胸を打たれました

受賞のご感想を一言頂けますでしょうか。

とてもうれしいです。「下剋上球児」という作品は、球児たち、黒木華さん、塚原あゆ子監督をはじめスタッフのみんなと全員野球で作り上げた作品です。主演男優賞ということで非常に光栄ですが、全員の頑張りに対して頂けた賞なのではないかと感じています。本当にありがとうございます。

南雲脩司を演じるにあたり、意識されていたことを教えてください。

寄り添うけれど、野球に関しては厳しく、甘くならないように意識しました。その場その場でいろんな顔を持つ人として生きることで、人間の多面性を受け取ってもらえるのかなと思って演じていた気がします。撮影中は「教育」というものについて考えさせられた日々で、自分自身も生徒役の俳優たちに成長させてもらえた実感があります。


南雲監督の刺さるセリフがたくさんありました。ご自身で印象深いセリフがあれば教えてください。

根室(兵頭功海)への 「大人になってから誰かに何か返せばいいんだよ」というセリフは、自分が昔お世話になった先輩方から言われて続けてきた言葉でもあるので、大切にしたいセリフでした。


投票理由として、「球児たちを優しく導く監督、こんな先生が本当にいてくれたら…と思った」「熱いセリフの数々に何度も泣かされた」などの声が届きました。生徒の方々とのシーンで印象的だったことを教えてください。

野球経験のある俳優が多かったので部活動への思い入れも並々ならぬものがありましたし、「日曜劇場」という俳優にとっての甲子園のような現場で無我夢中にぶつかっていく彼らの姿は、本当にまぶしかったです。彼らが役と同化していき、例えば自分の中からあふれてくるコトバを自然と演技の中で発し始めるなど、物語の中で実際に生き始める瞬間を目撃することは何にも変えがたい喜びでした。


野球や試合のシーンも印象的でした。撮影で特に記憶に残っているエピソードを教えてください。

野球には徹底的にこだわって撮影していました。本当にホームランを打ったり三球三振に仕留めたり、奇跡の瞬間に何度も立ち会わせてもらいました。準決勝で9回裏2アウトから逆転勝利のシーンを撮影したとき、カットがかかっても生徒役の一人が号泣し続けていて。「どうした?」と聞いたら「だって、2アウトで、もう、ダメかと思いました…」と泣き続けていました。彼らの真っすぐさ、野球に懸けてきた人生に胸を打たれました。


最後に「下剋上球児」ファンへメッセージをお願いいたします。

越山高校野球部を応援していただきありがとうございました。そして今作は、本当にたくさんのボランティアエキストラの方にもご協力いただきました。改めて感謝いたします。

生徒役の俳優たちが本当に頑張りました。今後も数々のドラマで「あ、越山の子だ」と思ってもらえると思います。彼らの成長を見守りながら、引き続き声援を送ってくださるとうれしいです。
下剋上球児

下剋上球児

菊地高弘による同名ノンフィクション小説からインスピレーション受けて誕生した、ドリームヒューマンエンターテインメント。鈴木亮平演じる南雲脩司は、三重県立越山高校に赴任して3年目になる社会科教員。ひょんなことから廃部寸前の弱小野球部の顧問を担当することになると、南雲の日常は一変する。

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