ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。
最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。
2024年7月クールは、半年間放送された連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合ほか)も完結し、混戦に。吉田恵里香の脚本で女性法律家として道を切り開いていくヒロインの姿を描いた同作は、伊藤沙莉の主演女優賞、土居志央梨の助演女優賞、米津玄師のドラマソング賞という3部門を受賞した。
作品賞は「西園寺さんは家事をしない」(TBS系)。ひうらさとるの漫画を原作に、松本若菜演じる行動力抜群のキャリア女性が、年下のシングルファーザー(松村北斗)と同居し、幸せの形を模索していく。松本はプライム帯初主演で主演女優賞2位。女の子の父親を好演した松村が助演男優賞を受賞した。
生方美久脚本の「海のはじまり」(フジテレビ系)も、幼い子を中心に周囲の大人の関係が変わっていくストーリー。大学時代の恋人が自分の子を産んだことを知らず、彼女の死後、娘を引き取るべきなのか苦悩する若き父親を目黒蓮が演じ、主演男優賞を獲得した。
また、「新宿野戦病院」(フジテレビ系)は作品賞3位で、宮藤官九郎が脚本賞を受賞。東京・新宿の歌舞伎町でロケを行い、パパ活をする女性たちなどを描き、社会問題に鋭く切り込んだ内容が高く評価された。英語を交え日系アメリカ人の元軍医を熱演した小池栄子は、主演女優部門3位、ダブル主演の仲野太賀が主演男優部門2位と健闘した。
岸田奈美のエッセーをドラマ化した「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(NHK総合ほか)は、作品賞4位。常識にとらわれない家族を魅力的に描き、脚本・演出の大九明子が監督賞を受賞した。作品賞5位、蒼井まもる原作の「あの子の子ども」(フジテレビ系)は、高校生のヒロインが妊娠する展開。さまざまな設定で「家族とは何か」を考えさせられる物語がそろったクールだった。
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