10歳の美少女子役・白鳥玉季、ドラマ&映画界を席巻!“凛とした強さ”表現し「エール」「麒麟がくる」「テセウスの船」「極主夫道」話題作に続々出演

2020/12/13 11:37 配信

ドラマ 映画

※画像は「テセウスの船」Instagram(theseus_tbs)のスクリーンショット※画像は「テセウスの船」Instagram(theseus_tbs)のスクリーンショット

「麒麟がくる」では主人公・明智光秀(長谷川博己)の長女・お岸役で第25・26回に登場した。のちに将軍となる足利義昭(滝藤賢一)を臆することなくニコニコともてなし、光秀が義昭について美濃へと出発する際には、意志の強いまなざしで父を見送った。

その強さは「エール」のとみ、「テセウスの船」の鈴、「極主夫道」の向日葵とも違い、武士の娘であることの誇りや責任感から来るもの。常にどこか緊張感を保ちながら生きた武士の暮らしの一端をしっかりと垣間見せた。

役柄にふさわしい強さと賢さをにじませる白鳥。これだけの引き出しを持つ10歳を“子役”と呼んでよいものかどうか、ためらってしまうほどだ。2020年はこのほか、よるドラ「彼女が成仏できない理由」(NHK総合)、「一億円のさようなら」(NHK BSプレミアム)にも出演した。

「本番では芝居を変えてきた」

映画「ステップ」では山田孝之と父・娘を演じた(C)2020映画『ステップ』製作委員会


スクリーンでの活躍も目覚ましい。
2020年に公開された出演映画は3作品。山田孝之と父娘役を演じた「ステップ」(武田美紀6~8歳)、酒におぼれる父(渋川清彦)を冷めた目で見つめる「酔うと化け物になる父がつらい」の田所サキ(幼少期)、田中圭演じる花屋さんの恋模様を見守る姪っ子・さほを演じた「mellow」。いずれも、演じたのは年齢よりもどこか大人びた少女だ。

mellow」のメガホンを取った今泉力哉監督は白鳥について「オーディションで初めてお会いしたのですが、とても魅力的でした。彼女の持つクールさやまなざしに惹かれました」と起用理由を説明。

ステップ」の美紀役もオーディションで勝ち取った。大人の役者に混ざってもしっかりとした演技ができるだけでなく、父親役の山田と1対1で対峙(たいじ)しても負けない強さを見せられることが決め手だったという。

飯塚健監督は、白鳥をほかの俳優陣と同じように1人の“役者”として扱い、同じように演技指導を施したという。飯塚監督は「玉季は、クラスメートが家族のエピソードを語るシーンで、最初は一緒になってケラケラ笑っていたけれど、美紀はそんな笑い方しないんじゃないかと言ったら、そこから自分で考えて本番では芝居を変えてきた」と振り返る。

“強さ・賢さ・カッコよさ”を武器に、ことし「ちょっと気になる子役の女の子」から「圧倒的存在感を放つ10歳の人気女優」へと脱皮を果たした白鳥玉季。2021年はどんな活躍を見せてくれるのだろうか。年が明けてもまだ11歳。女優としても大きく成長する彼女に興味は尽きない。