朝ドラ×猫の長い歴史！「おちょやん」ではヒロインが猫に!!「半分、青い。」では中村倫也が肩にのせ話題に「おしん」にも登場

本日2月22日は「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせで「猫の日」。そこで、“朝ドラ”こと連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月～土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は1週間の振り返り)をはじめ朝ドラに登場した猫を、フリーライターで「みんなの朝ドラ」などの著作もある木俣冬が解説する。

「おちょやん」オープニングで千代は猫に！本編にもたびたび登場

「おちょやん」と猫は縁が深い。まず、オープニングの映像では主人公の千代(杉咲花)の分身のような「千代猫」という猫がアニメーションになって動いている。エンド5秒の「わたしの晴れ舞台」でも視聴者の投稿写真に驚いたり笑ったりしている。

この猫、「おちょやん」のガイド本によると、当初、鶏のお父ちゃんに合わせ、ひよこをデザインしていたそうだ。それがわけあって猫に変更に(鶏がお父ちゃんだったことに驚いた)。捨て猫みたいにしょんぼりした表情がかわいいので猫でよかったと思う。

千代は幼い頃から鶏の鳴き真似がうまかったが、第9週では猫のモノマネにも挑戦している。

また、第24回では、千代の芝居の師匠・山村千鳥(若村麻由美)が行く手に黒猫が横切ったら不吉と言って道を変えるエピソードがあり、黒猫がいいタイミングで道を横切っていった。

第10週になると猫は3匹も登場し、SNSで「かわいい」と話題になった。千代と同じ劇団の女優・高峰ルリ子(明日海りお)が猫にエサを与え愛でている場面は、いささかきつい性格なのかなと思ったルリ子がほんとうは優しい人なのだろうと思わせる一助になっていた。

しかも、この猫(番組公式Twitterによるとこはくちゃん)がいい感じにカメラから外れていく動きは「名演技」とSNSを唸らせた。

こはくちゃん以外の、なるみちゃん(三毛)とドラミちゃん(茶色)は、番組公式Twitterによると、「スカーレット」(2019年度後期)に登場していて、とくになるみちゃんのほうは、主人公・喜美子(戸田恵梨香)が女中として働いていた大阪の荒木荘周辺にいつもいて視聴者にも愛された。

やがてストーリーが進み、荒木荘に住んでいた雄太郎(木本武宏)が信楽太郎という芸名で「さいなら」という歌をヒットさせたとき、歌詞があのときの猫にまつわるものだったという素敵なエピソード(第102回)にまで昇華した。