杉咲花がヒロインを務める連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は一週間の振り返り)の第69回が3月11日に放送され、鶴亀家庭劇の二枚看板・二代目天海天海こと一平(成田凌)と須賀廼家千之助(星田英利)がついに和解した。千之助役・星田の味わい深い演技が光った。(以下、ネタバレがあります)
第14週「兄弟喧嘩」(第66~70回/3月8~13日)では、千之助と、かつて“須賀廼家兄弟”として人気を博した万太郎(板尾創路)との因縁が描かれている。第68回、「千之助という使えん役者を切り捨てた」と語りはじめた万太郎。その話は、千代も「あんさん(万太郎)の根性がしょうもない」とあきれるほどひどいものだった。
鶴亀家庭劇は、社命で万太郎一座と勝負をすることに。第69回で千之助は「わしでは勝たれへん」とプレッシャーから姿を消そうとしたが、思いとどまり一平のもとを訪ねた。
「頼む。力貸してくれ。万太郎に勝ちたいんや」と一平に頭を下げた千之助。「ホンマのところは…怖いんや。負けてな、見下されんのが怖いんや。わしが万太郎に勝ちたいんは万太郎が憎いからやあらへん。あの人に、万太郎にいさんに認めてもらいたいからや。わしは須賀廼家万太郎いう役者が大好きやったんや」と初めて本心を包み隠さず口にし、あらためて「頼む、どうか力貸したってくれ、頼む!」と切実に訴えた。
千之助の魂の叫びに「当たり前やないですか、俺らはおんなじ家庭劇や。俺が力貸すんやない。2人して力合わせますのや」と答えた一平。長い間のわだかまりをやっと取り払った2人は、初めて共作で台本「丘の一本杉」を書きあげた。
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