――戸田さん、西田さんの演技もすごく話題になっておりますが、磯山さんからご覧になったお二人の魅力を教えてください。
戸田さんが演じるさくらさんは、とても難しい役だと思うんです。でも、さくらの様などっちつかずみたいな役を、こんなに大きく演じる女優さんっていないなって、とても魅力的なお芝居だなって感じています。
さくらは「その場に応じていい顔をする人」という役どころなのに、そういうところが全く嫌味に見えないし、とにかく可愛いですね。
シーンによってマスクを着けるか、着けないか、相談しながら撮影をしているのですが、そういった計画も、捉えどころのない魅力の一部になっているなって思います。第7話のさくらと寿一の「ラーメンのシーン」の時も、二人の会話はかみ合っていないのに、すごく甘い気持ちになれましたよね(笑)。
西田さんは、そのままの自分を、今の年齢の自分をさらけ出してくださっています。歌声からお風呂のシーンの裸まで、隠すところなく全部出してくださっていますね。あとは、長瀬くんのことが本当に好きなんだなって感じることが多くて、長瀬くんとの芝居の時はすごく生き生きされていて、今作ではノリにのった西田さんを見ることができて、とても幸せです。
――秀生君役の羽村さんも個性のある役柄を絶妙に演じられていますが、磯山さんから見られていかがですか?
羽村くんはオーディションで選んだのですが、本当に彼がいてくれて良かったなって思っています。声変わりをすると能の舞台は難しいらしいんですけど、この三カ月で身長も伸びて、だんだん声がかすれてきて、大丈夫かしら?って…成長が著しくて、すごく変化してきていますね。
学習障害という役に対してもとても準備をしてくれて、実際にそういうお子さんを持つ親御さんからも「すごくリアルだ」と、言っていただけました。あと、「動」と「静」を使い分けているなって思いますし、彼が笑うとその場が華やぐ感じがいいなって思います。
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