吉沢亮が主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。4月4日に放送された第8回「栄一の祝言」では、慶喜(草なぎ剛)とその正室・美賀君(川栄李奈)の仲睦まじいシーンが描かれ、視聴者をにぎわせた。(以下、ネタバレがあります)
「青天を衝け」は、資本主義の父と称され、新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一の生涯を描く。同時に、やがて主君となる江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜とのかかわりも、印象的に描かれていく。
血洗島村の栄一が従妹・千代(橋本愛)との祝言をあげた第8回。徳川幕府では彦根藩主・井伊直弼(岸谷五朗)が大老に就任。政治の在り方が大きく変わろうとしていた。
井伊が幕府の実権を握ったことで、徳川慶福(磯村勇斗)が将軍の後継ぎに内定。徳川斉昭(竹中直人)や松平慶永(要潤)らに推されていた慶喜は、次期将軍候補から外れた。
その夜、慶喜の姿は正室・美賀君のそばにあった。慶喜が「美賀君よ、あいにくだが…わたしに将軍の道はなくなったぞ」と言葉を掛けると、身ごもった美賀君は大きくなった腹をさすりながら「おやまぁ、それはそれは」と静かに受け止めた。
慶喜はそのまま「おかしなものじゃ。ほっとしたような、どこか寂しいような。不思議な気持ちじゃ」と素直な気持ちを打ち明け、美賀君に膝枕。「父上はさぞ、がっかりされたことだろうのう。私は父上の最後の望みまで摘み取ってしまった」と独り言のように呟いた。
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