<青天を衝け>吉沢亮は「真ん中にいるべき役者」演出・村橋直樹氏が“ぶれない演技”を絶賛

2021/05/30 08:30 配信

ドラマ インタビュー

篤太夫(吉沢亮)は、円四郎(堤真一)から一橋家の兵と家臣を募るよう命じられる(C)NHK


吉沢亮が主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。同作は、新一万円札の顔としても注目され、“日本資本主義の父”と称される渋沢栄一(吉沢)が幕末から明治へ、近代日本のあるべき姿を追い続け、時代の渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも高い志を持って未来を切り開いていく姿を描く。

5月30日に放送される第16回「恩人暗殺」では、篤太夫(吉沢)と成一郎(高良健吾)は、円四郎(堤真一)に命ぜられ、一橋家の兵と家臣を募るべく関東に出向く。二人はかつての同志である真田範之助(板橋駿谷)の元へ向かい、一橋家で共に働くことを勧めるが、一蹴される。血洗島村では惇忠(田辺誠一)と平九郎(岡田健史)が水戸騒動に関わった嫌疑で連行される。

一方、京都では土方歳三(町田啓太)ら新選組が池田屋を襲撃。攘夷派志士の怒りは、禁裏御守衛総督(きんりごしゅえいそうとく)の慶喜(草なぎ剛)と側近・円四郎に向かっていく。

今回の演出を担当した村橋直樹氏は、これまで栄一が御用金の要求に「承服できん!」と反発する第4回「栄一、怒る」や、井伊直弼(岸谷五朗)が暗殺される桜田門外の変を描いた第9回「栄一と桜田門外の変」など“転機”となった放送の演出を数多く務めている。

村橋氏は第16回の見どころを「予告をご覧になった方は、円四郎の身に起こる事件について描かれることをご存じかと思うのですが、今回はそれだけでなく栄一の周りの惇忠や真田らの身にも“悲しいこと”が起きます。歴史上で起こった一つの出来事を、それぞれの視点でどう多面的に描くかを意識しました。そこを見ていただければと思います」と語った。