<大豆田とわ子と三人の元夫>トレンド入り! とわ子(松たか子)が4番目の夫候補に抱いた違和感

2021/06/09 12:30 配信

ドラマ レビュー

【写真を見る】小鳥遊大史(オダギリジョー)と4度目の結婚!?と動揺する、大豆田とわ子(松たか子)(C)カンテレ

小鳥遊の「夢」を用いたセリフにとわ子が違和感


ただ、小鳥遊がマレーシア移住計画を語った場面で、とわ子は違和感を抱く。素敵な建築様式の邸宅の写真を見せられたとわ子が「いつか自分でもこういう家を作ってみたいなって」と言った後、小鳥遊が「素敵ですもんねぇ、夢がかないますね」とほほ笑んだときのこと。この「夢がかないますね」を聞いた瞬間のとわ子の顔には、セリフにはない「ん?」という心の表情が浮かんだ。

とわ子にとって、他人が用意した夢の完成形に乗っかることは「夢がかなう」ことではない。小鳥遊がたとえ「この人素敵だなぁ」「一緒にいて安心できるな」という人であっても、とわ子は別れを選んだのである。

八作(松田龍平)と亡き親友の3人で「生きていこうよ」


4度目の結婚を白紙に戻して、とわ子は1番目の元夫・八作(松田)の元に向かう。話を聞き八作は「手に入ったものに自分を合わせるより、手に入らないものを眺めている方が楽しいんじゃない?」と、多くを語らずともドンピシャにとわ子の心情を理解する。

「あなたと結婚して良かったよ。今でも好きだよ」と告げるとわ子に「両思いだ」と返す八作。しかし、とわ子は「あなたを選んで、一人で生きることにした」と、八作と自分の心には亡き親友・かごめ(市川実日子)が存在し続けていることを話し「今だってここにいる気がするんだもん、3人いたら恋愛にはならないよ」「3人で生きていこうよ、かごめのどんなところが好きだった?」と、思い出を振り返った。

とわ子と八作は自分たちがもし離婚していなかったら「どんな夫婦になってたんだろね」と“もしもの夫婦生活”を想像する。くだらないケンカを繰り返し、娘のお父さん&お母さんという役目もこなし、仲直りも段々うまくなっていく…など、長年寄り添う夫婦の姿をイメージして語り合う2人。

「でも不思議だよね。生まれたときは他人だったのに」と寝そべりながらほほ笑み合い、「夫婦なんて、強いところじゃなくて、弱いところでつながってるものなんじゃないの」と理解し合う。ここまで心が通じ合う2人であってもうまくいかない結婚というものもあるのだ。