毎週土曜、日本テレビ系にて放送中のドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」。3月18日(土)に最終回の放送を控える中、このほど主人公・左江内英雄を演じた堤真一ら「左江内ファミリー」がクランクアップした。
藤子・F・不二雄の原作漫画を、福田雄一の脚本・演出でドラマ化した本作。ひょんなことからスーパーヒーローとなったサラリーマン・左江内(堤真一)が、家庭と職場の諸問題に板挟みとなりながら奮闘する姿がコミカルに描かれている。
また、終盤に向けて福田雄一監督による「小ネタ」がますますパワーアップ。自身の過去作から出演者の血縁関係までをネタにするなど、振りきれた演出がドラマファンのみならず大きな話題を集めている。
3月18日(土)放送の最終回では、これまで何とかスーパーヒーローを続けてきた左江内だったが、ある出来事をきっかけに老人(笹野高史)に“スーパースーツ”を返却することに。
最後に家族でのシーンを撮り終え、クランクアップとなった小泉今日子、島崎遥香、横山歩の3人。小学生ながら多彩な“甘え技”を駆使する左江内の息子・もや夫を演じた横山は、「本当に楽しかったです!! ありがとうございました!」と緊張気味にあいさつ。
スタッフから「監督に何か伝えたいことありますか?」という質問が飛ぶと、横山は「あの…かんとく、もう、(ほっぺに)チューはやめてください!」と、福田監督の珍行動を暴露。これには共演者やスタッフも爆笑していた。
母・円子の遺伝子を多分に受け継ぎ、時に腹黒い一面も見せた娘・はね子を演じた島崎は、「何といえばいいか…。優しいパパとママ、かわいい弟に囲まれて…」と、3カ月あまりに及んだ撮影を終えて感無量といった様子。
続けて、「撮影中に眠ってしまったのも笑いに変えてくれる温かいスタッフ、遊んでくれる監督、こんな温かい現場で伸び伸びやらせていただきました。本当にありがとうございました!」と、すてきな共演者とスタッフに感謝を伝えた。
左江内の“鬼嫁”として、毎回無理難題を要求する円子を演じた小泉今日子は、そんな“子供たち”に温かくほほ笑み掛けながら「スタッフの皆さんは多くのロケに出掛けたり、特撮が大変だったと思います。そんな中、私は怒って寝てるだけで…。楽な現場でした(笑)」と振り返る。
さらに「今回のドラマは、関わった人それぞれのチャレンジだったと思います。そういう意味で心に残るドラマになりました」と、数々の奇抜な演出を見せた福田監督や、それに応えた俳優陣、それぞれの仕事でドラマを盛り上げたスタッフたちを労った。
最後にクランクアップした堤は、「あんまり感慨深くないな~(笑)」とおどけながらも、「本当に勉強になりました。初めてのことだらけで。いろいろ役者としてもちょっと変われる気がします。監督の福田さんのせいで、ダメになったな(笑)」と、笑いを交えて感慨深そうに言葉を紡いだ。
本作が最後となった「土9」枠の連続ドラマで、全話の脚本・演出を自ら手掛けるという偉業を成し遂げた福田監督には、クランクアップを記念して「左江内氏」マーク入りのオリジナルベンチコートが贈られた。
福田監督は「本当に出演者、スタッフのみんなに感謝です。全部走り切れた理由は…、割と適当にやったら、ちゃんと撮れていた(笑)」と語り、スタッフを笑わせる一幕も。
続けて「ゴールデンだと思って少し気負っていたところもあったのですが、深夜ドラマでも一緒にやっていた演者さんたちがいつものように芝居をしているのを見て、一気にこのモードになりました。許してくれたスタッフに感謝です」と、ドラマを盛り上げたキャストやスタッフへの感謝で締めくくった。
あいさつの中で、島崎は「怖いママと弱いパパ、でも家族みんなパパを好きで…本当に理想の家族です」と話していたが、3カ月の撮影を経て、左江内家メンバーはまさに「理想の家族」という雰囲気に。最終回となる第10話は、そんな家族の在り方が垣間見える見応えのある回にもなりそうだ。
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