<最愛>高橋文哉が明かす、“情報屋”が胸の内に秘めた姉への思い「色んな感情が込み上がってくる瞬間でした」【インタビュー】

「最愛」第5話より (C)TBS

優だとバレないようにお芝居していました


――ここまで名前が明かされず“情報屋”として出演していましたが、どんな心境で演じていましたか?

名前を明かされていなくとも「優を演じている」という気持ちはしっかりありました。後藤(及川光博)さんと絡むシーンで、姉ちゃんの映像を見ているところに“優っぽさ”というか、ちょっとした要素を入れながら演じていました。

情報屋として演じる上で意識していたことは「後藤さんに従い続けること」くらいだったので…。とにかく現場では優だとバレないようにお芝居していました。

――“優っぽさ”というのはどういった部分でしょうか?

例えば、姉ちゃんを守るために映像をハッキングして「真田ウェルネス」の前で見ているシーンがあるんですが、ちょっとした会話や嫌いな食べ物の話を偶然聞いたりするんです。その時に情報屋の表情がちょっと緩むというか、でも悪巧み顔にも見えるような…そんなどっちにもとれるようなほほ笑みを見せるようにしました。

撮影前に塚原監督が「ここは少し素直にやっていいよ」とおっしゃってくださったので、そのアドバイスに従ってお芝居しました。

「最愛」第2話より (C)TBS


――15年前のシーンは高橋さんだけご自身で演じていないと思うのですが、皆さんの15年前の姿をご覧になっていかがでしたか?

映像を見ていると本当に15年たったかのように錯覚させるような、作品の中に吸い込まれていく感覚がありました。それに、第1話最後の現代のシーンはすごくインパクトがありましたよね。

――吉高さんの美しさが衝撃的でしたよね。

そうなんです、吉高さんが出てきた瞬間に梨央の成長が映像から伝わってきましたよね。「成長したよ!」って感じ(笑)。

もちろん松下さん演じる大輝の変化も感じましたし、それぞれのキャラクターの15年間を描いてなくとも、どこか伝わってくる感じがして。僕自身は15年前を演じられていないので、その時の感情は1話の優くんだったり、大ちゃん、姉ちゃんを見て作り上げました。

――ちなみに15年前の優を演じた柊木陽太さんのシーンをご覧になっていかがでしたか?

(即答して)めちゃめちゃかわいかったですよ、ほんとに。優という人物を演じる上で、15年前の優らしさや、姉ちゃんに対する思いを第1話、2話ですごく見ることができたので、そこからたくさんヒントを頂きました。特に(事件のシーンは)過去の記憶の中でもインパクトが強くて自分の頭の中に残っている部分だと思うので、何回も見ました。

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