――放送前のインタビューで「オファーを受けて驚いた」というお話がありましたが、松下さんにとってこの作品が大きい作品になると予感していたのでしょうか?
塚原さんと新井さんペアは「MIU404」にゲスト出演させていただいた時に一度経験させていただき、このお二人の現場の素晴らしさと過酷さ、そして俳優にとってかけがえのない経験をさせてくれる現場であると感じていました。
なので、このチームとご一緒することは自分にとって確実に大きな一歩になると思いましたし、絶対に結果を出さなければいけないと自分に大きなプレッシャーをかけていました。それくらい覚悟して臨まないといけない現場ですし、その覚悟さえあれば、必ず視聴者の皆さんは楽しんで見てくれるという確信があったんです。
――大輝を演じる上で意識している部分はありますか?
視聴者の方に大輝をこの世界のどこかにいる人間として感じてほしいんです。ドラマの登場人物たちはドラマの中でしか生きていないけれど、“本当に存在するんじゃないか”と錯覚してしまう “リアリティーさ”が大事だと思っていて。
大輝のコートや、いつも着ているスーツの匂いまで伝わったらいいなと思うんです。大輝は捜査一課の刑事で走り回っていたので、皆さんが思っている以上に臭いんじゃないかな(笑)。そういう汗臭さまで視聴者の皆さんに伝わったらいいなと思います。
――ドラマに対する反響は松下さんの元にも届いていらっしゃいますか?
ネットのニュースを拝見していると、「最愛」というドラマを愛している方がたくさんいらっしゃるんだなと感じて、すごくうれしかったです。
クランクインの前に演出の塚原さんや新井プロデューサーに「今までとは全く違う部分を見せたい」とおっしゃっていただいて、今は大輝という役を楽しんで演じています。
でも、演じていると“人となり”って出ちゃうと思うんですよ。どれだけ頑張って演じても、僕がやる以上はどこかに僕らしさは必ず出てきてしまうので、そこを無理に消そうとせずに演じるようにしています。
――クランクイン前にイメージしていた大輝と、実際に演じてみて出来上がってきた大輝で印象が変わった部分はありますか?
僕が思っていた以上にすごく不器用な人でした。特に恋愛に対しては不器用ですし、恥ずかしがり屋だったし。でも、いい大人ですし、行くときは行くかなと思ったんですけどね(笑)。実際に演じてみると、台本の文章から想像していた印象とは少し違いました。
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