<最愛>“大ちゃん沼”にハマる人続出!松下洸平がドラマに込めた思い「自分にとって確実に大きな一歩になると思いました」【インタビュー】

「最愛」より (C)TBS

「苦しみも全部役作りに生かせる」


――松下さんが今まで演じてきて最も感情が高ぶったシーンを教えてください。

生田誠という容疑者が優(高橋文哉)であることを大輝がしっかりと認識したのが高速バスを追い掛ける車内だったんですが、大輝が山尾(津田健次郎)に対して「生田誠は朝宮優です」と報告するシーンは、かなりきつかったですね。

――“きつかった”というのは演じる中で大輝の気持ちと一体化したからでしょうか?

そうですね。もうこれ以上は隠しておけない、自分も黙っているわけにはいかないという感じでした。天秤にかけられた状態で、色んな画が浮かびました。白川郷で一緒に生活していた9歳の優の声や、笑った顔が一瞬でフラッシュバックしてきて。

そんな気持ちを抑えて報告しなければいけないというのがすごくつらかったです。でも、それと同時に俳優としては俳優冥利に尽きる素晴らしいシーンを頂いたなと思いました。

「最愛」より (C)TBS


――今作では走るシーンもいくつもありますが、最も印象に残っている場面を教えてください。

最も印象に残っているのは、やっぱり1話の駅伝のシーンです。最後に坂道を下って、次の仲間にたすきを渡すシーンは多分15回くらいやりました。

大輝は10年間で、警察官の採用試験を受けて、警察学校に通って、捜査一課まで上り詰めているので、相当な苦労があったはずなんです。何度も走るのはもちろん苦しかったんですが、その苦しみも全部役作りに生かせるし、大輝の経験した苦労の中で僕自身で味わえるものは味わいたかったので、いい経験でした。

――6話で梨央を追い掛けるシーンはSNSでも特に話題になりましたが、撮影はいかがでしたか?

「勝手に決めんな!」というせりふがあるのですが、僕20回くらいやったんですよ。色んな角度から撮影するためだったんですが、次の日レコーディングで「喉やばいかな」と思っていたら喉が開いたみたいで、めっちゃ声出たんです(笑)。

なので、今後はレコーディング前の発声の一つに「勝手に決めんな!」を取り入れようかなと思います。

「最愛」より (C)TBS


――宇多田ヒカルさんが歌う主題歌「君に夢中」の配信がスタートしましたが、この曲からインスピレーションを受けた部分はありますか?

今回の「最愛」という作品と宇多田さんの「君に夢中」は本当に“ワンセット”だと思っていて、それくらい主題歌の存在がすごく大きいと感じています。僕も今日車の中でずっと聴いていたんですが、改めて歌詞を見ていると大輝だけじゃなくて、梨央や加瀬、登場人物たちみんなに当てはまるフレーズだなと思うんです。

僕らも撮影しながら「どこで(曲が)かかるかな」と予想したり、「今のところで絶対イントロかかるよね」と話しています。改めて主題歌が宇多田さんで本当に良かったですし、僕自身も何度も助けているので、常にインスピレーションをもらっています。

――特にどういった場面で助けられましたか?

僕は俳優業だけでなく、音楽活動などいろんなことをやらせていただいて、脳がうまく切り替えられないときにこれを聴くだけで一気に体中が“最愛モード”になるというか、“大輝モード”になるんです。そういう意味でもすごく自分の体に浸透しているんだなと実感します。

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