闇と光に翻ろうされた第8話、吉高由里子“梨央”と松下洸平“大輝”が見据える「先のこと」はあるのか<最愛>

2021/12/04 12:11 配信

ドラマ レビュー

苦境のなかで笑顔を見せる場面もあった梨央(吉高由里子)だったが…(C)TBS

吉高由里子主演のドラマ「最愛」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第8話が12月3日に放送された。ラストで事件にとって重要と思われる証拠品の持ち主から疑惑が浮上。クライマックスに向けて物語の核心に迫る展開が動き始めた。(以下、ネタバレがあります)

事件の鍵を握るペンの持ち主とは…


同作は、殺人事件の重要参考人となった実業家・梨央(吉高)と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事・大輝(松下洸平)、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士・加瀬(井浦新)の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリー。

梨央が社長を務める真田ウェルネスの専務で、寄付金詐欺の不正を行っていた後藤(及川光博)を巡るストーリーを中心に繰り広げられた第8話。梨央の母で、真田ホールディングスを率いる梓(薬師丸ひろ子)は、不正に対して自身の関与を明らかにせず、そこには闇が広がっていた。

この後藤や梓をはじめとして第8話は、今一度、登場人物の闇に焦点が次々と当てられていったような気がする。そのなかには、警視庁捜査第一係長・山尾(津田健次郎)も含まれ、部下を使い捨てにしてきたという過去が明かされた。これまで捜査に対する鋭さの一方で、かわいい一面も話題になっていただけに、視聴者からは「山尾にも闇があるのか」と驚きの声が上がった。

また、梨央の弟・優(高橋文哉)については、「昨日、また記憶飛んでまった」という場面があった。興奮すると記憶の一部を失ってしまう病を抱える優が、このとき失った闇があるのか。

そしてラストで明かされたのが、昭(酒向芳)の遺体発見現場にあったペンが世界で5本しかないものだったこと。それを持っているのは、梓、梨央の兄・政信(奥野瑛太)、後藤、梨央、そして加瀬。梨央のもの以外の所在は不明だ。

ここで浮上した加瀬に対する疑惑に、「加瀬さんだけには闇がありませんように」「加瀬さん闇オチだけはだめ」といった声がSNSに投稿された。ただ、第5話で遺体発見現場を調べる姿があったため、加瀬の直接の関与はないのかもしれないと考察もできる。

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