梨央を思う、大輝、加瀬それぞれの姿がキュンとさせる
そんな闇を際立たせたのが、梨央と大輝、梨央と加瀬、それぞれのシーンだった。
実家から届いたどぶろくを梨央に持っていった大輝は、その帰り道、「先のことを考えたい相手は他にはおらんで」と告げた。ようやく手をつないだ二人の姿は、夜の場面ではあったが希望の光が見えたようで、幸せになってほしいと願わずにいられない場面だった。
一方、梨央と共に後藤が潜伏していた別荘に出向いた加瀬。次々と悪いことが起きて落ち込む梨央に、加瀬は優しい言葉をかける。「家族だと思ってる」。梨央の15年の頑張りを認め、見守ってきた加瀬の深い愛を感じる温かさがあった。それだけに、ラストの疑惑が衝撃だった。
残り2話となり、核心に迫っているようで、まだ謎に満ちていて、考察する面白さが増している。本作のメインビジュアルに書かれているキャッチコピーは、「真相は、愛で消える。」「全ては、愛するがゆえに。」だ。登場人物たちそれぞれの愛がたどりつく先は、いったいどこなのだろうか。まずは、12月6日(月)深夜に予定されている、1~8話のダイジェスト放送(※一部地域を除く)で復習しながら、次回を待ちたい。
第9話は12月10日(金)に放送される。大輝は訪ねてきた富山県警の藤井(岡山天音)が帰り際に何か言いかけてやめたことにひっかかった。一方、政信が社長を務める真田ビジネスサービスの30周年記念パーティーの翌日、真田ウェルネスの寄付金詐欺疑惑と、しおり(田中みな実)の不審死に関する週刊誌のスクープ記事が出る。
(文=ザテレビジョンドラマ部)
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