菅田将暉主演のドラマ「ミステリと言う勿れ」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の第5話が2月7日に放送された。菅田とゲストの小日向文世との見事な会話劇が繰り広げられたが、物語のまさかのオチが大きな反響を呼んだ。(以下、ネタバレがあります)
同ドラマは、累計発行部数1300万部を突破した田村由美による同名コミックが原作。天然パーマがトレードマークの主人公・久能整(よみ:くのうととのう)が、淡々と自身の見解を述べるだけで難事件や人の心の闇を解きほぐしていく、新感覚ミステリーとなる。
第5話開始から約36分、濃密な時間となった。前回の爆弾魔事件で頭を打った整は、念のため検査入院することに。そこで整は、元刑事の老人・牛田(小日向)と同室に。牛田はかつて相棒の刑事・霜鳥(相島一之)と担当した事件について、整に謎を解かせた。
牛田が3問目として出した事件は霜鳥が犯人で、牛田はそれをかばっていた。元相棒の、そして自身の罪を暴かないまま今まできたことに、牛田は「自分の弱さにがく然とするわ。刑事として負け、長い闘病生活の末、病気にも負ける」とつぶやいた。そこで整は“闘病”という、病の勝ち負けがつくような言葉が使われることに常々疑問に思っていたことを明かした。
菅田と小日向の夜の病室を舞台にした会話劇。言葉が響き合う様は見応えがあった。本作でこれまで菅田が対峙してきたのは遠藤憲一、永山瑛太、柄本佑といるが、それぞれのキャラクターとしっかりと向き合い、俳優陣の力量を見せてくれている。
そんな見応えのある演技で今回も紡がれた物語、実は整が入院する前に牛田が亡くなっていたという結末だった。
視聴者からは「小日向さんの使い方がぜいたくだったなぁ」「2人の語りのシーン永遠に見てられる」といった俳優陣への称賛のほか、事件の謎解きの面白さ、“闘病”という言葉に対する考えの深さがあった末の驚きの展開に反響が寄せられ、Twitterのトレンド上位にランクインした。
また、霜鳥の事件では、「平成の切り裂きジャック」と呼ばれている羽喰玄斗が登場したが、演じたのは千原ジュニアだった。このサプライズにも反響が集まった。
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