板垣李光人「芸能界以外の仕事を考えたことはなかった」、ファッションやメイクでの自己表現貫きたい

2022/02/17 07:00 配信

ドラマ インタビュー

20歳の注目俳優・板垣李光人にインタビュー撮影=阿部岳人/スタイリスト=百瀬豪/ヘアメーク=進藤郁子(TRON)/衣装協力=AMI PARIS/AMI PARIS JAPAN

「仮面ライダージオウ」(2018-2019年、テレビ朝日系)や、映画「約束のネバーランド」(2020年)、大河ドラマ「青天を衝け」(2021年、NHK総合)などの話題作に出演し、『美少年すぎる』と話題を呼んだ板垣李光人。そんな板垣は1月28日に20歳となり、放送中のドラマ「シジュウカラ」(毎週金曜深夜0:12-0:52ほか、テレビ東京系)では、ミステリアスな色気で18歳年上の漫画家・忍(山口紗弥加)を翻弄するアシスタント・千秋役を演じて新たな一面を見せている。千秋は、ある目的から既婚者の忍に近づくが、次第に二人は惹かれ合うといったサスペンスフルなラブストーリーだ。今回板垣にインタビューを行い、本作の反響や目が離せない今後の展開などを聞いた。さらに、20歳という一つの節目を迎え、これまでの歩みを振り返ってもらった他、理想の大人像にも迫った。

「シジュウカラ」の千秋役は「想像以上にサイコパスだった」


――「シジュウカラ」の反響はいかがですか?

靴のかかとを踏んでいたり、食べ方がきれいじゃなかったりと、千秋がまだ大人になりきれていないことを表現する小ネタに気づいていただけてうれしかったです。僕が想像していた以上に千秋はサイコパスで、「ここまでやるんだ~」と思っていたのですが、視聴者の方も同じことを感じたようです。あと、洋平(宮崎吐夢)のインパクトは大きいですよね。一緒に芝居をしていてもナチュラルにイラッとしましたから(笑)。

――千秋は傷を抱えた役ですが、演じる上で難しかった点は?

忍と関わりを深めていく中で、憎しみが恋心に変わっていくのですが、その二つの感情は紙一重なんだなと思いました。複雑な生い立ちから母親・冬子(酒井若菜)の姿を、忍に重ねている側面もあると捉えています。そのため、シンプルな恋心ではないかもしれないというのを織り交ぜるのが難しかったです。

また、2月18日(金)(※深夜0:22-1:02)放送の第7話からは、28歳になった千秋が登場しますが、成長した千秋の人物像は、台本を読むだけでは掴みきれなかったです。忍と距離を置いていた5年間、誰と出会って、何を感じて、どういう人間になったのかがイメージできず、大九(明子)監督と色々お話をさせていただきました。

厳しさと明るさが交差する撮影現場…包丁を研ぎながら驚きのセリフ指導も


――苦しい役どころを演じているとき、私生活に影響されることは?

僕は役を引きずることは全然ないですね。仕事からの帰り道に役の感情が残っていることがあっても、自宅に帰った途端全く考えなくなるので、家に入るというのが大きいオンオフの切り替えなのかも。