BLUE ENCOUNTの田邊駿一、大好き過ぎる“木村拓哉”ドラマを語り尽くす!

2022/04/12 08:00 配信

ドラマ コラム

木村さんといえばラブストーリー!


やはり木村さんといえば、僕はラブストーリーでこそ輝く演技を持っている方だと思っていまして、「ロングバケーション」(1996年、フジテレビ系)と「ラブジェネレーション」(1997年、フジテレビ系)は欠かせないです。木村さんの作品にはよく、ちょっと強情なヒロインが登場するのですが、“ロンバケ”には山口智子さん、“ラブジェネ”には松たか子さんがいて。2人とも一筋縄ではいかず、最初は「あなたになんかには落ちないわ」という感じだけど、途中で「あれ? 私、好きかも」ってなっていきます。その恋に落ちる瞬間が本当に最高なんです。

“ロンバケ”はなんといっても瀬名秀俊というキャラクターが光っています。山口さん演じる南は“姉さん女房”ですが、どんどん惹かれていって子犬みたいになっていくんですよ。その変わっていく感じが魅力的で。あと、キャストやロケ地、髪型から全てがパーフェクト。ムダなものが一つもないラブストーリーという感じがします。

“ラブジェネ”は、「あすなろ白書」(1993年、フジテレビ系)から続いていた木村さんの王道ラブストーリー路線の最終章かも。以降ももちろんラブストーリーに出演されていますが、ここまで恋愛のみを扱っているのはこの作品ぐらい。役も広告代理店のクリエイティブ部から左遷された営業マンと、いたって普通の人。そんな人が恋をして変わっていく。ちなみにキャッチフレーズが「この恋のために生まれてきた」。もう何だって言うんですか! めちゃくちゃときめく言葉です。

ちなみにこの作品の中で、木村さんはトレードマークだったロン毛を切ります。あれはかなり衝撃的でした。髪の毛を切るなんて、プライベートに関わるようなことを惜しげもなくしてくれる。さすが木村拓哉!と思ったのを覚えています。ちなみに、髪を切るのは松さん演じる理子ですが、その切られたときの演技もまたいいんですよ。静かにブチ切れて、仕事中なのに「すいません、帰ります」って帰って行くという。その表情にすごく引き込まれました。