そして僕の中での不動の1位は、以前もチラッと話しましたが「Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜」(2000年、TBS系)。当時、リアタイで見ていましたし、今も見ています。腕はあるけど人気のない美容師と難病に冒されたヒロインとの悲恋なのですが、王道のラブストーリーでもあるし、やさぐれ系でもあるし、お仕事系でもある。1990年代から2000年までの木村さんが集約されているドラマなんです。
キャストはもちろんのこと、仕草やセリフ、バイクや衣装などどれを取っても完璧で。マネもしたくなるし、胸がキュンともなる。そして何よりも作品としてストーリーが面白い。本当にバランスが素晴らしいです。あと主題歌もドラマにピッタリで。B’zさんの「今夜月の見える丘に」ですが、当時の僕はカラオケに行ったらこればかり歌っていて。ちなみに「未来への10カウント」も主題歌はB’zさん。何だかつながりを感じます。きっと木村拓哉さんをディグるなら、「Beautiful Life」がぴったりな作品だと思います。ここから始めてもいいし、最終的にここに落ち着いてもいい。それくらい中心にあるドラマなんです。
ただもし見られる人がいたら、もう1本、見てもらいたいのは「ギフト」(1997年、フジテレビ系)。記憶喪失の運び屋を演じていますが、1話ごとに謎が解かれていく物語に引き込まれるのと、木村さんの今まで見たことないようなセクシーな姿を見られます。小道具もマウンテンバイクやポラロイド、グッチのスーツとどこを取ってもオシャレなものばかり。これまで紹介した王道寄りのドラマと違い、かなりアウトローです。少しサブカルチックな内容だったり、そっちもいけるのか!と感じさせてくれるのが木村さんの魅力。唯一無二の存在だと感じます。
1990年代後半、木村さんはサントリーのリザーブというウイスキーのCMに出ていたのですが、当時はまだハイボールが流行る前で、ウイスキーはおじさんの飲みもののイメージだったんです。そんな中、ウイスキーのソーダ割りを流行らせて、ウイスキーをかっこいい飲み物にしてくれて。「ウイスキーを古いと言うあんたが古いぜ。」というキャッチフレーズだったのですが、それをとても覚えています。木村さんが歩む道はどんな道も王道になってしまう、そんな強い力がある人だと思います。
4月14日(木)からスタートする「未来への10カウント」は、木村さん自身が“新しい空気をまとった作品”と語っているように、これまでとは違う姿を見せてくれそうな予感がしています。このドラマを見つつ、過去のドラマを見て、木村拓哉さんの魅力を堪能する3カ月を送ってみるのはいかがですか?
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