高校時代にボクシングで4冠を達成するという輝かしい功績を打ち立てながらも、その後は度重なる不運に見舞われ、今では完全に生きる希望を失ってしまった桐沢祥吾(木村拓哉)。彼はピザの配達アルバイトで食いつなぐ一方、「いつ死んでもいい」と口にする日々を送っていた。
そんな彼をなんとか元気付けようとしていたのが、高校時代に桐沢と共にボクシング部で汗を流した親友・甲斐誠一郎(安田顕)だった。だが、あの頃とはまるで人が変わり、頑として明るい未来を想像しようともしない桐沢。
彼の今後を本気で心配した甲斐は、母校・松葉台高校ボクシング部の前監督・芦屋賢三(柄本明)に相談し、桐沢を芦屋の後任に抜てきしようとする。もちろん、桐沢本人は至って後ろ向き。だが、恩師である芦屋から土下座までされた桐沢は、むげに断ることができず、監督ではなく“臨時コーチ”として母校に舞い戻る。
松葉台高校は今や、昔と違って東大合格者も出す進学校。芦屋が監督を退いてからというもの、ボクシング部もみるみる弱体化していた。しかも、校長の大場麻琴(内田有紀)は、部活承認に必要な部員数を満たしていないことを大義名分に、近々ボクシング部を潰そうと画策。
そんな中、突然顧問に任命された折原葵(満島ひかり)も、ボクシングに対する思い入れや知識がまるでなく…。
熱意がまったく感じられない新コーチと新顧問を目の前に、さまざまな思いに駆られるボクシング部の面々。その矢先、桐沢がかつて4冠を達成した人物だと知った部長・伊庭海斗(高橋海人)は、いきなり公開スパーリングを申し込む。
――という物語が描かれる。
公式HPなどの予告動画には、気だるげに自転車で登場し校舎を見上げる木村の姿や、無表情でリングに上がる木村の姿のほか、どこかの屋上で若者に取り囲まれ、腹部を蹴り上げられ、「いつ死んでもいい」というナレーションが入る衝撃的なシーンも公開されている。
また、満島の「あの子たちの気持ちも考えてあげてください!」といった真剣なまなざしや、安田の「リングの上で腐ってんじゃねぇぞこら!」といった気迫に満ちた言葉、木村と安田の激しい打ち合いなど、熱いシーンの数々も。
さらに、木村を相手に、高橋が「僕たちは強くなりたいんです!強くなりたいんです!」とがむしゃらにスパーリングをする姿など、目頭が熱くなるようなシーンも描かれている。
第1話放送を前に、「予告だけでウルウルです…」「1話からもう泣いちゃう」「もう全話感動する予感しかない」「頑張ってる姿がかっこよすぎる」と、ストーリー展開に期待する声のほか、「キャストの皆さん存在感ありあり」「ひかりさんが本当にすてき」「村上虹郎くん目当て」「杏奈ちゃんかわいい」と役者陣に注目する声など、オンエア前からSNS上などで話題となっている。
「未来への10カウント」第1話は、4月14日(木)夜9:00よりテレビ朝日系で放送。
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