<ちむどんどん>宮沢氷魚“和彦”の少年期を演じる田中奏生とは?子役時代は「Oh,My Dad!!」「BG」で話題に

2022/04/14 11:30 配信

ドラマ コラム レビュー

「ちむどんどん」第4回より(C)NHK


脚光を浴びたのは、「リング」などで知られる中田秀夫監督のホラー映画「クロユリ団地」(2013年)。田中は不気味な少年・ミノル役で強烈な印象を残した。また、織田裕二演じるシングルファーザーの奮闘を描いたドラマ「Oh, My Dad!!」(2013年、フジテレビ系)では織田演じる新海元一のひとり息子・光太役を務め、父子の絆で視聴者の心をつかんだ。

ドラマ「BG~身辺警護人~」(2018年、テレビ朝日系)では、木村演じる島崎章のひとり息子・瞬を演じ、木村と「PRICELESS―」以来5年ぶりに再共演。この時の田中は12歳で、思春期真っただ中という役どころ。ドラマ全体としては緊張感漂うシーンが続く中、父と息子のシーンでは警護中とはまた違った章の表情が垣間見え、視聴者を惹きつけた。

木村とも再会を喜び合ったといい、「BG―」撮影中に田中の12歳の誕生日が訪れた際には、木村とスタッフが撮影現場でバースデーソングを歌ってお祝いしたことも伝えられた。

なんと13歳で、舞台初主演も果たしている。俳優・粟島瑞丸が脚本・演出を務める演劇集団「Z-Lion」第11回公演「裏からGood Schoolへ」(2019年)で舞台初出演にして座長を務めた。演じたのは、田舎町のコミュニティラジオ局で看板DJを目指す中学生の主人公。主演決定時、田中は「初舞台にして主演という抜擢(ばってき)を受け、信じられない思いでした。粟島さんから『田中奏生にかけたい』と言われた言葉は一生忘れないと思います」と、しっかりした言葉でコメントしていた。

16歳にしてかなりのキャリアを持ち、どこか落ち着いた佇まいの田中。特技はけん玉、趣味は将棋と、プライベートもやや渋め。「ちむどんどん」で演じる和彦は少年時代の一時期を沖縄で過ごした後、新聞記者となって暢子と再会するキャラクターで、成長後を演じるのは注目のイケメン俳優・宮沢氷魚だ。

今後、暢子の人生にふたたび関わっていく人物・青柳和彦のルーツをたしかな演技力で表現する田中奏生に注目だ。