石橋静河が、5月14日に行われた「大河ドラマ『鎌倉殿の13人』トークライブin青森」に登壇した。同イベントでは、現在放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)に登場する静御前を演じる石橋が、義経伝説が残る青森市でトークを披露。
石橋が、大河ドラマへの思いや、静御前が披露する舞いについて語った。また、義経の正妻・里役の三浦透子とのエピソードなどを明かした。
――大河ドラマ出演についてどのようなお気持ちでしたか?
静御前役と言われて、名前も同じだし「何の冗談だろう?」と驚きました。静御前は、日本各地で「ここは静が来たんだ」という伝承が残っていて、それだけたくさんの人が思いを寄せる人物なんだなと、とてもプレッシャーを感じました。作品ごとに静御前の描かれ方は違うと思うので、あまり資料は読まずに脚本を大事にして演じました。
――静御前というキャラクターについて教えてください。
今回、三谷さんが描こうしている静御前は、幻想・伝説のイメージの静御前というより、少し斜めから切り込むような、ちょっと男っぽい感じになっていると思います。義経が他の男性たちと宴をしている時も、隣で一緒に参加していたり。一人の人として存在感のある人なんだなということを脚本を読んで感じました。
――源義経と静御前の似ている部分はありますか?
白拍子は、もともとある“型”をやるのではなく、即興で歌ったり、即興で舞う人なので、それをいろんな殿様方の前でできてしまう静御前は相当頭がいいと思いました。義経も戦の神のような人で、とても感覚的だと思うのでそういう大胆な部分とかは似ていたんじゃないかと思います。
――舞いのシーンで大変だったことを教えてください。
最初の登場シーンの踊りは2日間しか練習ができなくて、結構大変でした。長袴も履いたことがなくて、歩きづらくて。舞は、もともと回るから「舞い」という言葉ができたらしく、結構回るんですけど、慣れないと本当に難しくて。最初は「うわ、どうしよう」となりましたが、所作の先生が「ただの布じゃなくて自分の足だと思いなさい」と教えてくださって、少しずつ慣れていきました。ただ自分が、石橋静河として踊るのと、静御前という役を通して踊るのは全然感覚が違うので、とても幸せな時間でした。
――里を演じる三浦透子さんとのエピソードはありますか?
里役の(三浦)透子ちゃんとは、作品では初めましてだったんですけど、伊豆のロケの時、一緒にお寿司を食べに行って、いろんな話をしました。本当に里も芯の強い女性で、静御前も負けない女性という感じなので、そのバランスが面白いです。透子ちゃん自信もかっこいい女性なので、戦ってはいるんですけど、とても楽しみながら演じることができました。
――最後にメッセージをお願いします
静御前という役は、本当に皆さんの中でいろんなイメージがあると思います。今回私が演じた静御前は、皆さんが想像される静御前とは違うかもしれないけれど、歴史を想像できるのが面白いところだと思うので、今回は「こんな静御前も面白いな」というふうに見てもらえたらうれしいです。これからの展開を楽しみに見ていただきたいと思います。
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