“顔面最強バディ”ふたたび!「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」見どころレビュー+ドラマ版振り返り

2022/06/23 18:30 配信

ドラマ 映画 コラム レビュー

劇場版は原作の中で最高傑作といわれる物語


ドラマが終幕を迎えた直後から、続編や映画化を期待する声が上がった。モチーフとした“語られざる事件”はまだまだあったし、何よりディーン“獅子雄”と岩田“若宮”のバディをもっと見たかったからだ。そんななか、2021年3月に映画化決定の報が届いた。

本作タイトルの「バスカヴィルの犬」は、原作シリーズの中でも史上最高傑作との呼び声が高い長編。イングランド郊外の魔犬伝説を基にした、ホラーの雰囲気ただよう事件が描かれている。今回の劇場版は、その傑作長編を原案とし、基本的な構造はなぞらえつつ大胆な脚色が施された。

ある日、若宮は日本有数の資産家、蓮壁千鶴男(西村まさ彦)から娘・紅(新木優子)の謎めいた誘拐事件の犯人を探してほしいという依頼を受ける。しかし、オンラインで事件について話していた蓮壁が突然死亡。獅子雄と若宮は、蓮壁家の屋敷がある瀬戸内海に浮かぶ島へと向かう。その島には、魔犬の呪いの伝説があった…。

豪華キャスト陣が怪しさたっぷりに熱演


ドラマ版の東京から、劇場版は瀬戸内海の離島へと舞台が移された。蓮壁家の城のように立派な洋館があるのは、人里離れた山の上。その館に住む蓮壁家の人々、また出入りする人物も、どこか怪しい人間ばかりだ。

紅の弟で、蓮壁家の長男・千里を村上虹郎、千鶴男の妻で姉弟の母・依羅を稲森いずみ、執事・馬場杜夫を椎名桔平、紅に恋する地震研究者・捨井遥人を小泉孝太郎、蓮壁家のリフォームを担当する冨楽朗子を広末涼子、その夫・雷太を渋川清彦が演じる。

誰が何を企んでいてもおかしくないと感じさせるキャスト陣の顔ぶれ。そして、不気味な伝説のある離島、さらに山の上の館という限られた空間でのミステリーがドキドキ感を高める。