仲野太賀主演ドラマ「拾われた男」が8月28日に最終回を迎えた。俳優・松尾諭が自らの波乱万丈なサクセスストーリーを書いたエッセーを全10話でドラマ化。俳優志望の男・松戸諭(仲野)が、他人に“拾われ”続けることで夢も恋も掴んでいく様を描き、多くの感動をもたらした。主演の仲野はもちろん、諭の兄・武志を演じた草なぎ剛の熱演が光る作品だった。(以下、ネタバレがあります)
本作は、ウォルト・ディズニー・ジャパンとNHKエンタープライズの共同制作で、ディズニープラス向けのコンテンツとして日本国内の制作会社との初の共同制作作品。NHK BSプレミアムで放送されたほか、ディズニープラスのブランドコンテンツ「スター」で見放題独占配信中だ。
俳優になりたいと上京したものの、ツテなし金なしの諭。ある日、自動販売機の下で航空券を拾うと、その持ち主の山村(薬師丸ひろ子)が社長を務めるモデル事務所に所属することに。とはいえ、すぐに仕事があるわけでもなく、演技レッスンを受けながら、レンタルビデオ店でバイトしたり、事務所の看板女優・井川遥の運転手を務めたりする日々だった。
やがてバイト先で運命の女性・結(伊藤沙莉)と出会い、苦手だったオーディションにも合格。“運”と“縁”をつないで人生を切り開いていく、という物語が展開した。
キャストの豪華さは、ここ数年の作品の中でも随一ではないだろうか。仲野、伊藤、そして諭の兄・武志を演じる草なぎ。
この3人だけでも確かなものを見せてくれるはずと期待が高まったが、薬師丸、諭と武志の両親に風間杜夫と石野真子、諭のマネージャーに鈴木杏、演技指導者に北村有起哉、諭のバイト仲間に要潤、安藤玉恵、北香那、前田旺志郎、諭の幼なじみに大東駿介と片山友希、諭が行く居酒屋の常連客に六角精児、物語の“転がし役”として原作者の松尾もほぼ毎話チラリと出演し、その松尾の担当編集者役で夏帆、そのほか岸井ゆきの、松本穂香、田辺桃子らが登場した。
さらに、井川遥、柄本明、ベンガル、綾田俊樹が“本人役”で出演。サプライズとしてNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で松尾と共演した有村架純も「ひよっこ」の衣装で登場した。
ドラマ、映画、舞台と活躍するキャスト陣は見事なハーモニーを見せて、物語を大いに盛り上げた。
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