平野紫耀“黒崎”がにじませる壮絶な覚悟が物語をけん引、クロサギ誕生秘話が明かされる<クロサギ>

2022/10/29 18:43 配信

ドラマ レビュー

平野紫耀“黒崎”に思いをぶつける黒島結菜“氷柱”(C)TBS

King & Prince平野紫耀が主演を務めるドラマ「クロサギ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第2話が10月28日に放送された。アイドルの“推し活”から詐欺に巻き込まれてしまった女性への黒崎(平野)の言葉や、明かされた“クロサギ”誕生の瞬間の切なさが大きな反響を集め、Twitterのトレンド入りを果たした。(以下、ネタバレがあります)

今回の敵は、心を利用した詐欺

同ドラマの原作は、2013年に全42巻で完結した黒丸夏原武による漫画「クロサギ」シリーズ。2022年の現代を舞台に、詐欺によって家族を失った主人公・黒崎高志郎(平野)が、詐欺師をだます詐欺師=クロサギとなって、本当の“敵”を探し出し闘っていく物語が繰り広げられる。

検事志望の大学3年生・吉川氷柱を黒島結菜、甘味処の店主ながら裏の顔は詐欺師業界のフィクサーである桂木敏夫を三浦友和が演じる。

第2話では、人の心を利用した2つの詐欺に黒崎が挑む様子が描かれた。

詐欺被害者に見せる黒崎の優しさ

メインの詐欺は、探偵の川中(新納慎也)が「好きな人と出会わせる」という契約で法の目をかいくぐって金銭を奪っていたもの。被害者は、元気をもらっている推しのアイドルに「ありがとう」と伝えたかった江本美知留(八木莉可子)だ。黒崎は川中をやり込め、美知留に奪われた200万円を返金しつつ、「たぶん推しの彼には江本さんの思いは一生伝わらない」と言いながらも「でもさ、その思いって江本さんにとっての大事なものでしょ。だってすごいことじゃん。その人が幸せになれば、自分も幸せになる、そんな存在がいるなんて。推しの彼は江本さんたちの幸せのためにがんばっているんでしょ?」と続けた。厳しさと同時に優しさを見せた黒崎。

タイトルが今回もTwitterのトレンド入りしたなか、この黒崎の言葉への反響も多かった。演じている平野自身がトップアイドルであることで、「刺さる」「グサグサきた」という投稿が相次いだ。

もう一つの詐欺は、黒崎が大家を務めるアパートの住人、天野正二郎(津嘉山正種)が巻き込まれたもの。一人暮らしの孤独な老人が久しく人と話していない寂しさから、電話をかけてきた相手と不当な契約を結んでしまったというものだった。

黒崎は通常、桂木から人をだまして金銭を奪っている詐欺師=シロサギの情報を買い取っているのだが、天野の件は頼まれてもいないなかで独自で動いた、黒崎の優しさだった。