平野紫耀、極上の笑顔から詐欺師としての苦悩までさまざまな表情で魅せる<クロサギ>

2022/11/05 14:22 配信

ドラマ レビュー

クロサギの平野紫耀“黒崎”がシロサギの山本耕史“白石”と対峙(C)TBS

King & Prince平野紫耀が主演を務めるドラマ「クロサギ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系) の第3話が11月4日放送。 “特別なシロサギ”と称される白石(山本耕史)と頭脳戦を繰り広げた黒崎を演じた平野の多彩な表情が光った。(以下、ネタバレがあります)

“シロサギ”の白石と出会う黒崎

同ドラマの原作は、2013年に全42巻で完結した黒丸夏原武による漫画「クロサギ」シリーズ。2022年の現代を舞台に、詐欺によって家族を失った主人公・黒崎高志郎(平野)が、人をだまして金銭を奪うシロサギと色恋をえさにするアカサギと呼ばれる2種類の詐欺師をだます詐欺師=クロサギとなって、本当の“敵”を探し出し闘っていく物語が繰り広げられる。

検事志望の大学3年生・吉川氷柱を黒島結菜、甘味処の店主ながら裏の顔は詐欺師業界のフィクサーである桂木敏夫を三浦友和が演じる。

第3話のターゲットは、知的財産詐欺。桂木から西岡崎(栗原英雄)の情報を買った黒崎は早速接触するが、片腕として現れた弁護士・白石(山本耕史)に邪魔される。実は、白石もシロサギだった。

巧妙な駆け引きをする黒崎を平野紫耀が多彩な表情で熱演


第1話のラストで桂木の店に姿を見せていた白石の本格登場となった。桂木の腹心である早瀬(中村ゆり)によれば、白石は特別なシロサギ。高校生のときに欠陥住宅のために家族を失った経験を持つ白石は、その建設会社をシロサギとして喰って以降、腐った大企業のみを標的とする詐欺師に。その背景は黒崎と似通っていた。

白石との頭脳戦が繰り広げられるなか、黒崎を演じる平野はさまざまな表情を見せた。

最初にまだ正体を知らなかった白石に邪魔をされたあと、西岡崎の会社の受付の女性に白石の情報を聞き出そうと向けた極上の笑顔は、視聴者の心も射抜いたことだろう。

それから、手を組まないかという白石の提案を「嫌だね」と断ったときの詐欺師としての信念を感じさせる表情。そんな対峙の雰囲気をかもし出していたところで、「手は組まない。俺の仕事をお前が手伝え」と言って、白石に「謎のマウントするんじゃねぇよ、ガキ」と鼻をつままれたときのかわいらしさ。その手伝いのもとで西岡崎へのだましを進めたあとのニヤリとした表情へとつながるという、変わり様は詐欺師としての攻防の面白さを盛り上げた。