黒崎が家族の敵である御木本との対決に向けて動き出す
白石は、自分が狙っていた企業が桂木のマネーロンダリング先であったため、白石に喰われるのを止めるために桂木が黒崎を仕向けたのではと語った。早瀬が白石の過去を黒崎に明かしたのも、計画の一環だ。
詐欺師としてやっていくには桂木を怒らせるわけにはいかないと白石。桂木は、黒崎の敵である御木本(坂東彌十郎)のバックにもついており、その御木本に詐欺をやめさせるには、「あいつの命を絶つしかない」と語る。そのうえで「覚悟があるならこれをやるよ」と、白石は黒崎に御木本の居場所の情報を提供した。
かつて父を陥れた御木本が行った詐欺の本計画を立てたのは桂木だと知ってはいたが、大きな覚悟を持って立ち向かわなければならない黒崎。ラストでは、心が揺れる表情を見せた。詐欺を働く黒崎に反発していたが、黒崎の過去を知り考えに変化が出た氷柱の思いを聞いたときだ。
両親が何度も詐欺で痛い目にあい、「人の心を利用して、だましてなんとも思わない詐欺師をぶっ潰したくて」と検事を目指すことにした氷柱。「あなたの詐欺を肯定はしない。でももう、否定もしない。あなたが詐欺でやっていることと、私が検事になってやりたいと思ってることは、きっと同じだから」と涙を浮かべながら語った。
その姿を見た黒崎の心がモノローグで語られた。「俺のために泣く人間なんて、もういないと思ってた」。その切ない響きにいたるまで、演じる平野の表情に魅了された第3話だった。
次回、11月11日(金)放送の第4話で、ついに御木本との直接対決に動きだす黒崎から目が離せない。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
Universal Music
発売日: 2022/11/09