<silent>Instagram100万人、Twitter50万人フォロワー突破、人気ドラマのファンを魅了する公式SNSの“恩返し”

2022/11/07 14:32 配信

ドラマ レビュー

紬(川口春奈)と想(目黒蓮)の“出会い直し”を描く「silent」 (C)フジテレビ

川口春奈主演の木曜劇場「silent」(毎週木曜夜10:00-10:54)が大ヒットしている。「丁寧に作られているドラマ」「優しい世界に涙」といった作品そのものに対する評判はもちろんのこと、11月6日にはドラマ公式Instagramのフォロワーが100万人、Twitterのフォロワーは50万人を突破してその後も増え続けており、ファンたちの心をつかんで離さない。どんな作品も今や、公式サイトやSNS等、ドラマの本編以外での宣伝が効果的になっている。(以下、ネタバレが含まれます)

視聴者同士が感想を言い合ってドラマを見る時代

「silent」第5話より (C)フジテレビ


今のドラマ視聴者は、良い作品や自分のお気に入りの作品を見たら、SNSを使って感想を言い合い、同じ気持ちになった者同士がコメントを返信したり「いいね」をクリックして交流をする時代。自分と似ている感想を持つ人を見つけて一緒に涙をこぼし、言葉でうまく言い表せなかった気持ちを上手に表現してくれるユーザーに信頼を寄せてドラマ視聴を楽しむ。3か月1クールの放送期間だけは深い友だちになるような感覚もあるかもしれない。そんな流れがドラマ好きの間では自然と起きている。

その現象は、テレビ局が作るドラマの制作陣ももちろん注目している。視聴者への一方的な宣伝というよりは、一緒になって作品を愛してくださいねといった制作陣の温もりを感じるアカウントが増えてきており、作品のファンになって興味を抱いてくれた視聴者に対して、どんな形で“恩返し”ができるだろうかという気持ちのこもったサービスが満点なのだ。

名場面や細かい裏話が満載の「silent」公式アカウント

例えば「silent」。主人公・青羽紬(川口)が、本気で愛するも別れることになってしまった高校時代の恋人・佐倉想(目黒)と8年の時を経て偶然、再会。そこに待ち受けていた現実と向き合いながらも寄り添い、乗り越えていこうとする姿を描く。『フジテレビヤングシナリオ大賞』受賞作家である生方美久の完全オリジナル作品だけに、先の読めない展開や手話を使った役者の熱演等が話題となり、TVerの見逃し配信再生数も歴代最高記録を更新し続けている。

InstagramとTwitterで見ることができる「silent」の公式アカウントでは、放送後にその回の名シーンを惜しみなく配信。一度本編を見た人ならその数分間を“おかわり”視聴するだけで涙腺が緩んでしまうようなシーンばかりだ。

また、出演者の近くにカメラを置いたメイキングシーンや、本編でちらっと映った小道具の写真をたくさん載せて、ドラマのファンをさらに紬たちの生きる世界に没頭させる雰囲気作りに成功している。第5話で放送された、紬(川口)と湊斗(鈴鹿央士)が電話で別れ話をするシーンが別録りではなく、実際に2人が電話をしながら撮影した、という裏話もTwitterで明かされた。SNSやネットに普段あまり出てこない役者たちもいる中で、撮影風景をたくさん見せてくれるというのは視聴者にとって嬉しいサービスだろう。