今回、桂木が黒崎に売った情報は、大学生を違法なバイトに誘い詐欺の片棒を担がせているグループ。この数年さらに問題になっている“裏バイト”と呼ばれるものだ。氷柱の大学の同級生もターゲットにされていた。
氷柱が同級生を助けるために奔走するなかで、助教授・鷹宮(時任勇気)に相談。氷柱はターゲットにされていた人物を明かさなかったが、鷹宮は自分で調べ、違法バイトをした生徒を停学処分に追い込んだ。
違法なことをした処分として適正ではあるが、法律的な助言などを期待していた氷柱はそのことを問い掛けた。そこで、これまで温厚に見えた鷹宮の表情が冷たく一変し、「法律が守るのは、罪のない善良な人間だ。それは社会の秩序につながるからな」と大声を出した。
そんな彼の叔父として第5話で明かされたのが宝条(佐々木蔵之介)だ。
黒崎が氷柱を巻き込みながら今回のシロサギを追い込むと同時に、真の敵についても調べ、父親が詐欺にあって破産するまでの経緯で、借金したときの担当者が宝条だと知った。宝条が桂木の店に入っていくところも見たことで、真の宿敵ではないかと気付いた。
日本最大手のメガバンクの執行役員というエリートだが、裏では桂木とつながっている宝条。本話冒頭では「私は一生、桂木さんを裏切りませんから」と言っていた。
宝条を演じる佐々木は、大物詐欺師であった御木本とはまた違った、不気味な存在感を醸し出している。自分の“正義”を持つ鷹宮はそんな叔父の表の顔を尊敬の目で見つめている。
刑事の神志名(井之脇海)の実の叔父が詐欺の首謀者であり、神志名自身はシロサギの被害者ともいえる立場であったことも判明し、第6話はクライマックスに向けて、グッと引き付けられるストーリーとなった。
Twitterへの投稿も相次ぎ、タイトルがトレンド2位にランクイン。「佐々木さん、マジで悪そう」「佐々木さんとの対決楽しみ」など平野と佐々木の演技合戦への期待が高まっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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