みね子、おかえり!「ひよっこ」じいちゃん・古谷一行にインタビュー

2017/06/09 15:37 配信

ドラマ インタビュー


──有村さんの印象はいかがですか?

彼女は素晴らしいです! 「こういうシーンだから、こうしてやろう」っていう意識をせずに作品を作っているところが、すごくいいと思います。ナチュラルに、自分が感じたことを芝居に出してくるんです。だから、リアリティーのある芝居になっていますよね。

彼女が出演している映画「リトル・マエストラ」(2012年)を見ていた時にも、「いいな」と思っていました。いい仕事をいっぱいしていると思います。

それから、彼女に「せりふが多くて大変だよな」って言ったことがあるんです。そうしたら、「いや、じいちゃんの方が少ないせりふで表現しなくちゃいけないから、大変だと思う」って、優しいことを言ってくれたこともあるんですよ。

古谷は「虹」(1970年)以来の「朝ドラ」出演(C)NHK


──みね子を送り出す茂は、どのような気持ちなのでしょうか?

田舎で伸び伸びと高校生活を送っていた子が、東京に行ったら大変な目に遭うだろうなというのは分かっているわけですよね。でも、元気に、健やかにいてほしいと思っているわけです。

だからこそ、茨城で待っている茂も「大黒柱として、じいちゃんも頑張るよ」と思っています。茂はみね子に、「おまえは働き者だ、真面目に働いでれば、お天道様は、ちゃんとおまえのこど見でる」という言葉を贈るよね。そういうところが、なかなか泣けますよ。

古谷は、茂がみね子へ贈る言葉「お前は働き者だ、真面目に働いでれば、お天道様は、ちゃんとおまえのこど見でる」が気に入っていると話す(C)NHK


──息子役を演じる、沢村一樹さんと峯田和伸さんの印象を教えてください。

一樹くんとは稲刈りのシーンで初めて会いまして、背が高いから近寄ってほしくなかったですね(笑)。架純ちゃんにも優しいですし、爽やかな印象です。岡田さんも言ってたけど、(過去の出演作で)僕が金田一耕助で、彼が浅見光彦でしょう? どんな探偵一家だってね(笑)。

峯田くんはね、…おかしい!(笑) 「奇跡の人」(2016年、NHK BSプレミアム)で彼の芝居を見た時には、「この人なんなの! 絶対話題になるな」と思いました。セットでは、次のシーンのせりふをずっと喋っているのね。

「集中できないからやめろ!」って言うんだけど(笑)。彼も一生懸命やっていますね。

──最後に、あらためて本作の見どころを教えてください。

僕らが作るのは、みね子のベースである、温かい家庭の部分です。愛されて育った普通の女の子の成長物語だから、視聴者の方も感情移入しやすいんじゃないかと思います。