斎藤工、黒木華は“日本映画界の宝”「黒木さんの表現は正解なんですよ」

2022/12/20 22:24 配信

ドラマ 映画 会見

映画「イチケイのカラス」に出演する向井理、竹野内豊、黒木華、斎藤工(写真左から)※ザテレビジョン撮影

黒木華が、12月20日に都内で開催された主演映画「イチケイのカラス」(2023年1月13日[金]公開)の完成報告会に登場。主演の竹野内豊、共演の斎藤工山崎育三郎向井理小日向文世、メガホンをとった田中亮監督と共に撮影秘話などを語った。

同作は「モーニング」(講談社)で連載された浅見理都氏の同名コミックを原作に、2021年4月期にフジテレビ系の月曜夜9時枠(月9)で放送された連続ドラマの続編映画。自由奔放で型破りな裁判官・入間みちお(竹野内)と、みちおとは対照的に超ロジカルなエリート裁判官・坂間千鶴(黒木)の他、個性豊かなメンバーの活躍がコミカル&ビターに描かれる。

早口セリフも健在!

黒木華※ザテレビジョン撮影


黒木は、今作で裁判官の「他職経験制度」を活用して弁護士として登場する坂間を演じるが、あらためて役作りで意識した点を聞かれ「坂間はロジカルに早口でまくしたてるセリフが多かったので、クランクインしたときに(ドラマ当時に)戻せるかなっていうのが一番大変でしたね」と明かす。

ドラマの時に一番大変だったのは、長時間みちおをまくしたてるシーンだったそうで「田中さんが『もうちょっと早く。すいません』みたいな感じで(笑)。『絶対にスピードを上げてください』って感じだったので、今回もそうだったらどうしようって思っていたんですけど…。みちおさんと会ったりすることで、だんだん感覚が戻ってきました」と、監督をチラリと見ながら撮影を振り返っていた。

今作で、坂間は事件に向き合う心優しき人権派弁護士・月本信吾(斎藤)と新バディを組み、彼の人柄に次第に心引かれていくという描写もあるが、恋の予感を思わせるシーンについて、黒木は「あんまりキュンとし過ぎないようにはしていたんですけど、でも、(相手が)斎藤さんなんで、たぶん(キュンが)出ちゃってたかな…」とポツリ。

斎藤「背筋が伸びる思いを日々していました」

映画「イチケイのカラス」完成報告会より※ザテレビジョン撮影


一方、そんな黒木とのシーンについて斎藤は「いや、黒木さんは日本映画界の宝なんで…。ただただ光栄でしたね。正解のない世界だと思うんですけど、黒木さんの表現は正解なんですよ。坂間千鶴としてこの作品の劇場版を背負っている黒木さんの佇まいとか、表現とか、本当に背筋が伸びる思いを日々していました」と絶賛。それに対し、黒木は「いやいや」とばかりに手を振り、照れ笑いしていた。

あらためて黒木は、本作の魅力について「ドラマの『イチケイ』の雰囲気を残しながら、事件もスケールアップしていますし、キャストもすごく豪華になっているので、そういうところだったり、(坂間と)みちおとのバディと、月本さんとのバディの違いを楽しんで見ていただけたらうれしいなと思います」とアピールした。

◆取材・文・撮影=ブルータス海田