平野紫耀“黒崎”の思いが昇華される、感動と切なさの詰まった最終回<クロサギ>

2022/12/24 15:20 配信

ドラマ レビュー

平野紫耀“黒崎”が家族の仇と最後の闘いへ(C)TBS

King & Prince平野紫耀が主演を務めるドラマ「クロサギ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系) の第10話が12月23日に放送された。黒崎(平野)が迎えた家族の仇との最終決戦。ドキドキハラハラの展開のなかに、感動や切なさもある見応え満点の最終回となった。(以下、ネタバレがあります)

黒崎が抱えていた後悔

同ドラマの原作は、2013年に全42巻で完結した黒丸・夏原武による漫画「クロサギ」シリーズ。2022年の現代を舞台に、詐欺によって家族を失った主人公・黒崎高志郎(平野)が、人をだまして金銭を奪うシロサギと色恋をえさにするアカサギと呼ばれる2種類の詐欺師をだます詐欺師=クロサギとなって、本当の“敵”を探し出し闘っていく物語が繰り広げられる。

検事志望の大学3年生・吉川氷柱を黒島結菜、甘味処の店主ながら裏の顔は詐欺師業界のフィクサーである桂木敏夫を三浦友和が演じる。

最終回となる第10話。目の前で連れ去られた氷柱を助け出した黒崎は、家族の敵討ちながらクロサギになった思いを語った。

「一人じゃないって言ってやれてたら…」。黒崎は父が詐欺にあって家の中が荒れていたころ、自分が見て見ぬふりをしていなかったら違っていたかもしれないという後悔を抱えていたのだった。そんな黒崎にとって、クロサギになることは生きる意味となった。

黒崎と宝条の緊迫した対峙へ

黒崎は、桂木を一方的に裏切ったことで狙われるのは仕方ないと覚悟をしながら、仇である宝条(佐々木蔵之介)を“喰う”ために立ち向かう。

野望のために結託する政治家・蒲生(秋山菜津子)が必要な資金集めをする宝条との闘いは、緊迫感マックスだ。宝条が一枚上手だったかと思われたが、黒崎が二重の仕掛けをしていたことがわかったときはカタルシスを感じた。

「お前は生きて償え」と宝条に言い放った黒崎だったが、その後、蒲生の秘書・浦川(細田善彦)に刺されてしまう。

だが、黒崎は倒れながらも氷柱に頼んで、宝条を追い詰める証拠を警察に渡すことができ、宝条は逮捕された。