このドラマでは、事件の犯人は初めから分かるようになっている。そこで新人刑事が風間の助言を受けながら、容疑者としての犯人にどう迫っていくかが描かれる。
今回の事件は、息子のいじめに適切な対処をしなかった諸田に恨みを抱いた佐柄(宮澤エマ)の犯行だった。
初めて対応した事件のときのように佐柄に小ばかにされる瓜原だったが、真相へと行き着いた。「あの人(風間)の言葉には、全部理由があったんです」、そして「またお会いすることになると思います」と佐柄に言ったときの瓜原は、声のトーンもその表情も力強く変化していた。
瓜原が刑事として自分の足で歩み出した瞬間だった。それを一瞬にして見せた赤楚衛二の表情や、せりふの抑揚がすばらしかった。
ただ、まだ新人であることから、最後の犯人を“落とす”瞬間は一発で確実にとはならなかったが、風間が再び「目を閉じろ。被害者のすべての可能性を考えてみろ」という助言をして証拠を見つけることができ、佐柄は“落ちた”。
優しさは刑事にとって欠点になり「僕には厳しさが足りなかった」と気付いて、刑事になる覚悟を持った瓜原。風間は「君の欠点は長所でもある」と告げ、固い握手を交わして瓜原の指導を終えた。
頼もしさ、過去の母の思いに気付いたときの涙、“風間道場”を卒業するときの引き締まった顔、そして笑顔と、さまざまな変化で瓜原の成長を赤楚が見事に表現した。
SNSには「瓜原くんの顔つきが変わっていくのよかったなぁ」「赤楚くん本当素晴らしい演技でした」「圧倒された」など、称賛が寄せられ、「#教場0」がTwitterのトレンド上位に入るなどした。
※濱田崇裕の濱は旧字体が正式表記
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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