ハロプロ最若手グループ・OCHA NORMAとは 長い下積み時代に裏打ちされた実力派アイドルたちの魅力

2023/05/26 20:00 配信

アイドル コラム

ハロプロ最若手「OCHA NORMA」はフレッシュながらたしかな実力を持つアイドルグループ※テレビジョン撮影

AKBグループと並ぶ日本の2大アイドルの巨頭であるハロー!プロジェクト。「モーニング娘。」を筆頭に、「つばきファクトリー」「Juice=Juice」といった人気グループを数多く送り出している。そんなハロプロの最若手グループとして、2022年にメジャーデビューを果たしたのが「OCHA NORMA」だ。今年5月にも神奈川と愛知を巡るコンサートツアー「OCHA NORMA CONCERT TOUR 2023 SPRING ~グローイング・アップ!~」を開催したばかり。ラジオやテレビなど、多方面で露出を増やしつつある彼女たちのフレッシュな魅力を紹介したい。

下積みに裏打ちされた実力が輝くフレッシュアイドルグループ


OCHA NORMAは文字通り“お茶の間”という日本語の音と、ラテン語で「規準 / 基準」を意味するNORMA(ノルマ)をかけ合わせた造語。2019年に結成された「ハロプロ研修生ユニット」の4人から始まり、2021年の「新メンバーオーディション2021」を経て現在の10人体制で「OCHA NORMA」としてスタートを切った。

メンバーは最初期の「ハロプロ研修生ユニット」として選抜された米村姫良々石栗奏美窪田七海斉藤円香に、2021年からユニットへ合流した中山夏月姫広本瑠璃西﨑美空北原もも、最後にオーディションを勝ち抜いた田代すみれ筒井澪心だ。

全員が2000年代生まれで、平均年齢は2023年5月時点で17.7歳。最年長20歳の斉藤がリーダーを務め、最年少の筒井は15歳となる。半数が成人年齢18歳に達していない同グループだが、下積み期間が長いメンバーのおかげかパフォーマンスへの定評は高い。特にハロプロ史上最長とも言われる5年以上もの研修を経てデビューした米村は、ダンス・歌唱ともに高い実力を持ち合わせていることから「エース」の呼び声も。

ほかにも以前テレビジョンのインタビューに応えてくれた石栗、窪田、西崎の3人は、グループとしての目標を「このメンバーで必ず武道館に立ちたい」と語ってくれた。しかし個人ごとの目標として、より個性の際立った回答を残している。西崎は「地元・岡山県の観光大使」と具体的に、石栗は「アイドルとしてみんなの太陽になる」というアツい気持ちをぶつけてくれた。

特に注目したいのは、「私はこんなにも可愛いので、この可愛さをもっと多くの人に知ってもらいたい」とインパクト抜群の答えを返した窪田。彼女はライブや楽曲の端々で持ちネタ「キュルルンビーム」を披露するなど、あざと可愛いキャラクターで人気を博した嗣永桃子を目標にしているという。2022年に発売した2ndシングル「運命 CHACHACHACHA~N」のMVでは、ハロプロ「ビーム」ネタの元祖・矢口真里に負けじとビームを打ちあう姿も。

メンバーが個別に更新している公式ブログでも、それぞれの個性が垣間見える。リーダーの斉藤は、クールな顔立ちとは裏腹に「推しごと」にも大きな関心が。たとえば直近の5月4日に更新されたトピックでも、色違いのポケモンを手に入れた喜びを写真付きで報告していた。興奮から髪を振り乱した写真は、まさに狂喜乱舞の図。

さらに趣味である格闘技イベントの感想を驚異の熱量で語る石栗や、16歳とは思えないファッションセンスを覗かせる北原など、文字通り十人十色のキャラクターを持っているのだ。

デビューシングルが10万枚突破の好スタート


個性的なOCHA NORMAのメンバーは、メジャーデビュー前から別グループのライブに登場することもしばしばあった。そのためハロプロファンの認知度は高く、CDデビューに際してもオリコンシングルチャートで2位を記録するなど好調。発売初週で10万枚を突破するなど、ハロプロの先輩にも負けない結果を残すことができた。

ちなみにライブと同じく、メジャーデビュー前に「OCHA NORMA」として歌われた楽曲もある。それがドラマ「ラーメン大好き小泉さん」の続編である、「ラーメン大好き小泉さん 二代目!2022年新春SP」のOPテーマ「ラーメン大好き小泉さんの唄」だ。

同曲は初代ドラマのOPで、元はこぶしファクトリーが歌っていたものをOCHA NORMAがカバーした形。2021年1月に放送された作品であるため、同年12月にオーディションで加入する田代と筒井がいない8人体制時代に歌われている。

下積み時代から“現場経験”すら重ねてきた彼女たちのパフォーマンスは、業界からの評価も良好。第37回日本ゴールドディスク大賞では、OCHA NORMAが邦楽部門で新人アーティスト賞に輝いた。選考基準を「CD、ビデオ等の正味売上実績(総出荷数から返品数を差し引いたもの)と音楽配信の売上実績、ストリーミング再生実績」に絞った同賞の受賞は、OCHA NORMAの人気ぶりを示す指標の1つといえる。

さらにライブなどで忙しく活動するかたわら、MCを務めるテレビ番組も。無料のBS放送局「BSJapanext」で放送中の「OCHA NORMAのお茶の間さまの言うとおり」は、視聴者が選んだロケ企画を実施するという視聴者参加型の番組だ。視聴者はあらかじめ公式アプリ「つながるジャパンネクスト」内で実施してほしい企画に投票し、選ばれたロケにメンバーが挑戦することになる。フレッシュなイマドキ女子たちが体当たりで挑戦する姿は、SNSでも「毎回神回じゃん」「きゃわオブきゃわだな。もっと早くこの番組知りたかった…」と新たなファンも生み出しているようだ。

OCHA NORMAがメインのBS番組「OCHA NORMAのお茶の間さまの言うとおり」メンバー集合カット


声援禁止という厳しい時期を乗り越え、アイドルのライブを盛り上げるコール&レスポンスが可能になりつつある昨今。パフォーマンスで魅せるアイドルグループ・OCHA NORMAの今後が楽しみで仕方がない。