──宗男の父・茂役の古谷一行さんとの共演はいかがですか?
古谷さんは、息子さん(降谷建志)もミュージシャンなんですよね。(降谷と)イベントでよくご一緒しているので、そういう接点の話をしました。古谷さんは、せりふがない時の表情がたまらないです。
それから、木村佳乃さんと古谷さんがいらっしゃる時の空気って、すごいですよ。その中で、僕がアホなことをペラペラしゃべっているわけですから。顔の右側から汗が、左側から涙が出てきそうになります(笑)。
あと、宮本信子さんと白石加代子さんとは「奇跡の人」でも共演しているので、ほっとしますね。「一緒に切り抜けてきた人」という感じがするんです。
──宗男の妻・滋子役の山崎静代さんとの共演はいかがですか?
山崎さんとは初めてお会いしたんですけど、(あるシーンの撮影中に)ずっと涙を浮かべていて、すごい方だなと思いました。宗男と滋子は、ほほ笑ましい夫婦ですよね。
──宗男は、ビートルズの来日を機に勢いで上京します。峯田さんはビートルズに、思い入れはありますか?
ビートルズは親が好きだったんです。だから、物心ついた時からずっと、親の寝室にはビートルズのアルバムジャケットがありました。家でもずっと流れていましたから、ビートルズの音楽が今までで一番聴いているんじゃないかな? だから、今回の宗男の設定はうれしいですし、不思議な感じもしますね。
ビートルズはもう、音とか歌詞がどうのっていうことじゃないんですよ。居てくれるだけでありがたい存在です。銀杏BOYZとかいろんなロック・バンドがいますけど、全員解散してビートルズだけになったとしてもいいんじゃないかな(笑)。宇宙人が来て「地球にはどんなロックがあるんだ?」って聞かれたら、間違いなくビートルズを教えますよね。
──音楽活動と俳優活動で、意識的に分けていることはありますか?
誤解を恐れずに言うと、音楽をやっている場所は、人に迷惑を掛けてもいい場所だと思っているんです。僕が全部、責任をかぶれるので。でも、みんなで作っているお芝居の仕事では、迷惑を掛けちゃいけないですから。1回、リハーサルに遅れちゃったんですけど…。
──では、最後に峯田さん流の“役作り”を教えてください。
自分は、弁護士役のような堅い役はできないと思うので。これなら演じられるなと思ったものを、お仕事として受けているんです。いろんな役をこなせる人は、たぶん職業欄に「俳優」って書くと思うんですよね。でも、僕は区役所に行っても「歌手」って書きますから(笑)。だから、お芝居はなるべく自然にやろうと思っていますね。
台本を読んでいてグッとくるんですけど、その時点でもう、どう演じてほしいかが脚本に書いてあると思うんです。だからそれに忠実に、ということを意識しています。岡田さんは「峯田だったらこう言うだろう」というのを、考えて書かれているのかも知れないですね。
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