そして作品にちなんで、“最近挑戦していること”やこれからやってみたいことについて聞かれた神木は「何を挑戦したら良いのでしょうか…。つい先日30代に突入したんですけど、特に20代だから、とか30代になったからやりたいこと、とかは考えたことがなくて。やりたいときに挑戦するので。タイミングだと思うんですけど、何も考えずに30代に突入してしまいまして。何がいいんですか?皆さん」と隣の松山らに質問。
それを受け、人知れず“あいさつをしてから正面奥のムービーカメラだけをじっと見つめる”という謎のチャレンジをしていた松山は、神木のほうを一切見ずに「30の時は…まあいろいろ考え方が変わる時期でもありますので、もっといろいろな何か今まで見えてこなかったところで挑戦しようとか、出てくると思うので。(趣味の)アニメだってもしかしたら違う方向のジャンルにいくかもしれないですし、そうなったらぜひ教えてください」と助言すると、松山の目元をじっと見ていた神木は「本当に目を動かさないね…」と驚きながら、納得した様子で受け止めていた。
さらに、神木は「せっかくなんで尊敬する父上にもうかがってもいいですか?」と劇中で父親を演じる佐藤に質問すると、佐藤は「“佐藤浩市語録”としてはね『無駄に過ごす時間はあっても、無駄になる経験はない』。だから何をやってもいいの。今だからこそ全てができるから…。(相変わらず目線を動かさない松山に)おい!松山、何で俺の話聞いてねえんだよ」と神木に“金言”を伝えてから松山にツッコミを入れ、松山はそれでも視線を動かさず「聞いてます!聞いてます!」と恐縮。佐藤は「あ、聞いてはいるのね(笑)」とちゃめっ気たっぷりに松山をいじっていた。
そして今回、5月19日に誕生日を迎えて30歳になった神木を祝うべく、本人には内緒でサプライズバースデーケーキがステージに登場。神木演じる小四郎と小判が載った「大名倒産」特製ケーキを、神木は興味深く、うれしそうに見つめ「めちゃくちゃうれしい!かわいい!」と大喜び。
あらためて30代の抱負を「そこまで明確な30代での目標はないんですけど、今まで通り変わらず、このスタンスでゆっくりと、より楽しく生きることができたらいいなと思っておりますので、今後もどうかよろしくお願いします。ありがとうございます」と柔和な表情で語り、感謝を込めた。
映画「大名倒産」は、6月23日(金)に全国公開。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)