今の心境について聞かれると、藤原大輔は「ネタをやる前に『優勝できなかったら痩せてこのネタをしない』と言ってしまっていたので、覚悟をもって挑みました」とコメント。
一方、カシューナッツは「真面目な話をすると3年前に松竹芸能を辞めたのですが、その直後にコロナが流行って仕事がなくなり、“濃厚接触コンビ”と言われてしまって。ネタができない日が続いたので、やっとこういう大きいところで1位をいただけて安心しました」と笑顔を見せた。
10年前に見つけたという現在の“音ネタ”は時間を懸けて磨いてきた。カシューナッツは「僕らがサウナにいたとき、当時のマネージャーさんに『前に言っていた仕事が決まったぞ』と言われて、二人でハイタッチをしようとしたらお腹の先が当たって“ポチャッ”という音が鳴って…まさに奇跡の音です」と力強く語ると、「漫才もコントも全部捨てて、これ一本でやってきました」と藤原が告白。
「耳心地いい-1グランプリ」は、“音ネタ”にこだわり続けた二人のために生まれたものなのではないかと思わず錯覚してしまう。
今回披露したネタについて問われると、藤原は「僕たちが持っているネタの中で一番繊細な音を選びました」と明かす。すると、カシューナッツは「ステージで披露するには音が小さすぎるものもあるのですが、今日は最強のマイクをご用意いただいたので。僕らと音響さんの3人でとったようなものです」とチームプレーでの優勝だと語ってくれた。
また、“音ネタ”には欠かせない体型維持方法について聞くと、藤原は「瘦せてしまうと良い音が出ないので、僕たちの中で“100kgをきったらゆんぼだんぷ退団”というルールがあるんです」ときっぱり。特にこだわっているのは“やわらかさ”だという。
カシューナッツは「お腹がやわらかいとよりいい音が出るので、なるべく筋肉をつけないようにしています。できるだけエスカレーターやエレベーターを使うとか」と日頃から意識的に運動をしないように努力していることを明かした。
食べ物を食べる順番にもこだわりがあるという藤原は「定食でしたら皆さん健康を気にしてサラダから食べると思うのですが、僕は真逆で揚げ物からいきますね。あとは満腹になってからのラーメン一杯を心掛けていた結果、1年で40kg増えました」と、満足のいく“音”を出すためのハードな習慣を告白し、記者たちを驚かせた。
最後に今後の目標について問われると、カシューナッツは「『ラヴィット!』のレギュラーです」と即答。「朝の番組に出ると田舎の父と母が喜ぶんです、僕らどちらかというと深夜2時以降ばかりなので(笑)」と、ちゃっかりアピールし、笑いを誘っていた。
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