恋多き夫とは対照的に、長年ときめくこともなかった主人公・ゆりあにも、やがて恋の予感が到来。誠実な若き便利屋・伴優弥を木戸大聖が演じる。吾良を自宅で介護するため、家の改装が必要となったゆりあ。その改装を請け負ったことがきっかけで、奇しくもゆりあと同じ読みの「優里亜」という名の息子をワンオペで育てる伴とゆりあの間には、徐々に恋心が芽生えていく。
――出演オファーを受けた時の率直なお気持ちをお聞かせください。
各キャラクターの個性が立っている上に、いろんな要素が入った「すごく面白くて素敵だな」と思う物語で、原作も一気に全巻読んでしまいました。しかも、大尊敬する先輩方と一緒に作品づくりができるなんて…すごく楽しみだなと思いました。
――箭内稟久は鈴鹿さんにとって今までにない役どころかと思いますが、演じる上で心掛け
たいことを教えてください。
物語が進むにつれ徐々に稟久のいろんな面が見えてくるのですが、どんな時も“ゴロさんが好き”という気持ちを軸に、突き進んでいければ…と、監督ともずっと話しているんです。ちょっとふわっとしていて掴みどころのない部分も含め、ちゃんと稟久の感情に寄り添って、上手く芝居で表現したいです。
実は本読みの時に、菅野美穂さんから「(役に)ピッタリだね」と言っていただけたんです。自分ではまだ役をがっつり掴めた感じはなかったのですが、菅野さんの言葉でちょっとだけ自信がつきまし(笑)。
――そんな菅野美穂さんの印象はいかがですか?
よくテレビで拝見していて、明るくて面白い方なのかなというイメージを抱いていたんですけど、今回初めてお会いして、さらに素敵な方だなと思いました。というのも、本読みやLGBTQ講習でも、菅野さんの質問やお話する内容が「いろんなことを考えて経験し、そこからまた自分で咀嚼して…ということを実践されている方なのかな」と思わずにはいられないものだったんです。現場で過ごす時間をすご楽しいものにしてくださる方のような気がして、期待が高まる一方です。
――彼氏である“ゴロさん”を演じる田中哲司さんの印象はいかがですか?
とても優しい方です。衣装合わせで初めてお会いしたのですが、その瞬間から田中さんが面白く盛り上げてくださったんです。いろいろお話しさせていただく中でも、本当に優しい方だなと思いました。
――視聴者の皆さんに向け、見どころを含めたメッセージをお願いします。
もしかしたら隣の家でも同じようなことが起きているのかもしれないなって、すごくリアリティーも感じる作品です。皆さんに充実した秋をお届けできる、すごく面白いドラマになると思います。僕も頑張りますので、ぜひぜひよろしくお願いします!