■小泉今日子コメント
久しぶりの宮藤官九郎さんの脚本です。脚本通りに演ずれば面白いこと間違いなしだと思ってます。魅力的な役者さんたちとの共演もとても楽しみです。
■満島ひかりコメント
3年前、ドラマ「ごめんね青春!」の打ち上げで宮藤さんから「満島さん、次は女囚のお話です。満島さんは人を番号でしか呼ばない看守さん」とオファー(?)を受けたのが本当になりました。
出演者を聞いてうひゃーとなり、脚本は可笑しくて読み進めるのが大変でした(笑)。わたしの中では、癒やし系ドラマになる予感です。
■菅野美穂コメント
宮藤さんとは、脚本では初めてご一緒させて頂くのですが、エスプリと同時に、炸裂感のあるクドカンワールドに自分も参加させていただけることに、ワクワクしています。
そして、小泉さんとご一緒できるなんて…やったー!! 本当にウソみたいで、うれしい気持ちでいっぱいです。
■脚本・宮藤官九郎コメント
これまで色んなドラマを作って来ましたが「で、つまるところ俺は何が書きたいんだ」と自問自答しました。結局、おばちゃんのお喋りを書いてる時がいちばん楽しいという結論に至りました。
大好きな女優さんの大好きなお芝居が見たい。それがこの「監獄のお姫さま」の核心です。
私も立派な中年になりまして、今「木更津キャッツアイ」のテンポ感でドラマを作ろうと思ったら、若者より、おばちゃんの方ががぜんしっくり来る。
早口だし、声が大きいし、他人の話を聞かないし、同じことを何度も言うし。暴力的な速度と有り余る熱量。彼女たちのおしゃべりをエンドレスで聞ける場所はどこか、と考え舞台を女子刑務所に設定しました。「それだけじゃドラマになりません」と諭されストーリーを組み立て、思いがけず壮大な復讐劇になりました。
それでも核心は変わりません。愛すべきカッコイイおばちゃんのおしゃべりと衝動によって転がり続ける無責任クライムエンターテインメント。楽しんでもらえたら最高です。
■プロデューサー/演出・金子文紀コメント
「いい大人がみっともない」「いい歳してバカみたい」
普通、大抵の大人はそんな言葉を浴びせられることを避ける生き方をしています。家庭や職場で、現状維持、できたらもうちょっと上を求めて、賢明・堅実に、時には打算的な選択をしてうまく生きています。
このドラマは、そういった生き方がしたくてもできなかった、したいのにできない女性たちの物語です。
不器用だからか? 要領が悪いからか? 勝気だからか? 冷静な思考ができないからか?
でも、彼女たちは自分の気持ちにとても正直です。いい大人であっても、周りの目があっても、守るものがあっても、「絶対に譲れない正義」を後先考えず貫く人たちです。自分を犠牲にしてまで貫きたい正義って? 女の友情って? 絆って? そんな疑問に、彼女たちが多分、爽快に答えてくれると思います。
絶対まねしたくないけど、なんかうらやましい、「みっともなく」て「バカみたい」だけどカッコいい。そんな彼女たちの姿を楽しんでいただけたらと思います。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)