杉咲花「特別な作品が、海を渡って韓国まで来れたのはすごくうれしい」主演映画でレッドカーペットに登場

2023/10/05 12:44 配信

映画 会見

映画「市子」主演の杉咲花らがレッドカーペットに登場(C)2023 映画「市子」製作委員会

10月4日に韓国で開催された「第28回映画釜山国際映画祭」のレッドカーペットに、映画「市子」(12月8日(金)より全国公開)で主演を務める杉咲花、出演の若葉竜也、本作のメガホンをとった戸田彬弘監督が登場した。

杉咲花、脚本を読了後「絶対にやりたい」と出演を決める


戸田彬弘監督が主宰する「劇団チーズtheater」旗揚げ公演作品で、「2015年度サンモールスタジオ選定賞」にて最優秀脚本賞を受賞、観客から熱い支持を受け再演された舞台「川辺市子のために」を映画化した本作。

痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも「生き抜くこと」を諦めなかった川辺市子を演じた杉咲は、「ものすごくシンパシーを抱いて、脚本を読み終えてすぐ『絶対にやりたい』と思いました」と当時を振り返った。

さらに、「本番中に手が痺れたり、想像もつかなかった感情に到達してしまうような瞬間に何度か立ち会えたことが、演じ手として忘れられない時間でした。それがどんな風にお客さまのもとに届くかは怖くもあるのですが、すごい引力を持った作品だったと感じています」とも語った。

市子が3年間一緒に暮らしていた恋人の長谷川を演じるのは、若葉。さらに、森永悠希渡辺大知宇野祥平中村ゆり倉悠貴中田青渚石川瑠華大浦千佳が名を連ね、市子の知られざる人物像や過去を第三者の目線からも描き出していく。

映画「市子」より(C)2023 映画「市子」製作委員会

杉咲「海を渡って韓国まで来れたのはすごくうれしい」


韓国・釜山でレッドカーペットを歩いた杉咲は、「とても華やかでした。自分にとって特別な作品が、海を渡って韓国まで来れたのは、すごくうれしいことですし、たくさんの方に届けられたら」と、笑顔を見せた。 

レッドカーペットではフォトコールや歓声に応じるなど、3人は現地メディアや観客からの歓迎に笑顔で応えた。初めて主演作で釜山国際映画祭のレッドカーペットに登場した杉咲は、落ち着いた様子で、花をあしらった華やかなブラックのドレスに身を包み、颯爽とレッドカーペットを歩き、注目を浴びた。

10月5日に行われるワールドプレミア上映について、若葉は「これが一番緊張するかもしれません。初めての感触なので、海外の方にどう受け入れられるか興味があります」とコメント。杉咲も「(お客さんと)一緒に見るのも滅多にない経験ですし、終わった後Q&Aもあるので緊張しますが楽しめたらと思います」と話した。

映画「市子」は、今回の釜山国際映画祭でワールドプレミア上映となる。また、10月23日(月)より開幕する「第36回東京国際映画祭」のNippon Cinema Now部門への正式出品も決定している。

「第28回映画釜山国際映画祭」のレッドカーペットにて(C)2023 映画「市子」製作委員会


映画「市子」ストーリー


川辺市子(杉咲花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、こつぜんと姿を消す。途方に暮れる長谷川の元に訪れたのは、市子を探しているという刑事・後藤(宇野祥平)。後藤は、長谷川の目の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか」と尋ねる。

市子の行方を追って、昔の友人や幼なじみ、高校時代の同級生…と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。

そんな中、長谷川は部屋の中から一枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。