前田拳太郎“月村”が受難続きの第3話 橋本環奈“円”にスタンガンを当ててしまい大慌て<トクメイ!警視庁特別会計係>

2023/10/31 11:06 配信

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前田拳太郎“月村”の受難が終わらない…(C)カンテレ

10月30日に放送された「トクメイ!警視庁特別会計係」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系※初回は夜10:00-11:09)の第3話は、さまざまな意味で“界隈”を騒がせるシーンが続出。冒頭で流れたSEVENTEENのライブ映像、前田拳太郎が演じる刑事・月村久のお茶目なシーンなどがテンコ盛りの回に、「最高過ぎる」「月村くんがかわいそうでかわいい」と視聴者から感謝の声が飛び交っていた。(以下、ネタバレを含みます)

「トクメイ!警視庁特別会計係」とは


同作は、経費から事件解決の糸口を見つける新しい警察エンターテインメント。緊縮財政を強いられた警察の本庁から、“特別命令(トクメイ)”を背負って派遣された特別会計係が橋本環奈演じる一円(はじめまどか)だ。

経費において一円のズレも許さない几帳面な性格の円。周囲から「疫病神」と呼ばれるほどの“凶運”を持つ円が、沢村一樹演じる湯川哲郎をはじめとしたひと癖もふた癖もある個性豊かな刑事たちとともに、“お金”の面から事件解決に迫っていく。さらに警務課長・須賀安吾を佐藤二朗、上司である副署長・中塚文雄を鶴見辰吾が演じ、脇を固める。

1日署長は誰だ


第3話の放送は、韓国のボーイズアイドルグループ・SEVENTEENのライブ映像から始まった。美しい紫の衣装を身にまとったメンバーたちが、見事に統制の取れたダンスでステージを舞う。映像は同グループが2022年に公演した『SEVENTEEN WORLD TOUR [BE THE SUN]』のワンシーン。

誰もしゃべらないなか、楽曲「舞い落ちる花びら(Fallin’ Flower)」のパフォーマンスが20秒以上に渡って流れ続ける。途中途中で円や警務課長・須賀の顔が映っていき、どうやら会議室で副署長・中塚を含む警察署の首脳陣が集まっている様子。おじさんたちがモニターに映るライブ映像をじっくり見入っている姿はかなりのシュールさだ。

「すごいなあ…」「SEVENTEENです!世界的に大人気です!」ようやくしゃべったと思ったら、キャスト陣のせりふもただのファンそのもの。その後もバックではSEVENTEENの曲が流れ続けるなか、「来てくれるの!?」と笑顔の中塚が話を進める。

須賀が「スケジュールはクリアです。ただ1つだけ大きな問題が…」「韓国から呼ぶ必要があります」と説明したところ、首脳陣の1人が興奮冷めやらぬといった顔で「ぜひ呼びましょう!妻と娘が熱狂的なファンで…あははは!」とノリノリの一言。しかしそこに、待ったがかかる。

「今回の謝礼は諸経費込みで20万円のはずですが」経費削減のトクメイを背負って配属されてきた円だ。確かに13人組であるSEVENTEENを韓国から呼ぶとなった場合、どう考えても20万円の謝礼では足が出てしまう。

円にきっぱり、須賀にやんわりたしなめられると、首脳陣からは「やっぱり無理か1日署長…」「くっそう!貧乏が憎い!」といった声が。どう考えても大ファンがいる。

どうやら一連の流れは“1日署長”イベントのタレント候補を選ぶ選定会の一部だったようだ。しかしSEVENTEEN以外の候補が出ても、「いいんじゃない?」や「私は反対だなあ」とまあまあな反応しか返ってこない。結局“1日署長”の候補には俳優が選ばれたものの、序盤の盛り上がりが強すぎて妥協感にあふれる選定会となった。

ちなみにSEVENTEENは「トクメイ」の主題歌「今 -明日 世界が終わっても-」を担当。その縁でのゲスト出演なのかもしれないが、主題歌のPVではなくわざわざワールドツアーのライブ映像を流したところにそこはかとないスタッフの愛を感じてしまう。