円たちが改めて動き出した矢先、国会議員である小田切誠(堀川りょう)の辞職がニュースに。小田切は榊山と共謀して記者殺人事件の隠ぺいに関わっていた可能性がある人物だ。大きな動きにショックを受けていた円だったが、そのニュース画面を見てさらに驚くことになる。休職中で容疑者として監視対象であるはずの湯川が、会見場でテレビに映されていたのだ。
急ぎ会見場に向かった円は、湯川と小田切が話している内容を耳にする。「いつからか私は…ヤツの手のひらで踊らされていた。結局私だってヤツにとっては、ただのコマでしかない」と悔しそうに絞り出す小田切に、「ヤツ」の正体を聞くべく詰め寄る湯川。小田切は観念したように、だが怒りを込めて「榊山だよ。お前たちが束になっても勝てる相手じゃない…せいぜい頑張るんだな」と吐き捨てた。
Xが警察上層部の人間を脅して入手しようとしたデータを振り返り、記者や片桐の殺人にXが関わっている可能性が高いとにらんでいる湯川。その推論を聞いた円は、さらに湯川から「お前はお前にできることをやれ」という言葉を受け取る。榊山が上にいる限り、警察組織は腐ったまま。湯川がXを捕まえる間に、円は警察を守るために動けという言葉だ。
後日、湯川班がついにXのしっぽを捕まえる。万町署から1億円が窃盗された日の防犯カメラ映像をなにかと理由をつけて渡さなかった真壁純也(安藤嗣海)のPCを拝借して、同日の映像を入手。すると映像の中で、明らかに腹の膨らんだ万町署のキャラクター・よろずくんが廊下を歩いている。そして同日、よろずくんを最後に駆り出していたのは、映像を隠ぺいしていた真壁だったと明らかになった。
真壁の部屋に突入した中西たちが目にしたのは、薄暗い部屋で諦めたようにたたずむ真壁の姿。真壁は血に濡れたナイフを落として、「僕がみなさんお探しのXです」と両手を上げた。おとなしく連行された真壁が新たに片桐殺人事件の犯人として認められたことで、湯川への容疑も晴れたことになる。
相当腹に据えかねていた月村から、「湯川さんより先にXを逮捕しました。半人前のクソガキ卒業です。早く帰ってきてください」というメッセージが湯川に届く。小憎らしくもある温かい言葉に、だが湯川の表情は曇ったまま。同じころ、取調を受けていた真壁は驚きの言葉を発していた。「殺すように指示されたので。Xは僕だけじゃない」驚く管理官の「なら、誰が共犯なんだ」という質問に、真壁が出した名前は音が途切れて聞こえない。
その唇の動きを見て、SNSでは「おいこれ“湯川さんです”って言ってないか!?」「真壁が最後に言った言葉、“いえません”じゃなかったよね? 気になりすぎる」といった声が続出。さらに「決着が予想つかない…マジでどうなっちゃうんだろう」「真壁もトカゲの尻尾で、誰かを陥れるためにわざと捕まったのかな。Xだとしたら、仕事がずさんすぎると思うんだよね」といった、先の展開を予想する考察も集まっている。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)