2組に分かれて捜査を続けていた湯川班。万町署から消えた1億円のうち回収できた4000万円も裏金として保管されるに違いないと読んだ中西翔(徳重聡)、月山、円の3人は、移送していく車両を密かに追う。
すると現金を持った車が移動した先は、榊山官房長の計画を聞かされたビルだった。榊山官房長による捜査AIの話は陽動で、裏金の保管庫に近づけさせないようにするためのブラフだったのだ。
告発するための尻尾をようやく掴んだ円に、湯川の足取りを追っていた藤堂さゆり(松本まりか)、大竹浩介(JP)の2人から連絡が入る。2人は湯川が持っていた仕事用スマホのGPS記録から、湯川が失踪する直前まで警察上層部によって殺された記者に関して聞き込んでいたと推測。記者の家や職場を訪ねたのだが大きな収穫はなく、途方に暮れかけたところにふと声がかかる。
職場で殺された記者が写った写真を見かけた藤堂が足を止めたとき、話を聞かせてくれた職員がぽろっと漏らす。「ああ、この前来た刑事さんもその写真をジッと見ていましたよ」湯川がここで何を見ていたのか…藤堂は改めて記者の写真を凝視したところ、その違和感に気づく。
藤堂から円にかかってきた電話は、「Xの正体がわかったと思う…今から写真送る」というもの。喉が詰まったような固い声で告げられたあと、円のスマホに送られてきたのは殺された記者のデスクに置かれた写真立てをアップにした画像だ。ぐっと拡大された写真立てのなかには、円の前上司である元警務課長・須賀安吾と記者の女性が仲睦まじく写る写真が入っていた。
円の目が丸く開かれるのと同じ頃、椅子に縛られた状態で目を覚ました湯川の前に姿を表した須賀。しかし湯川はふっと小さく息を吐いて、「やっとお出ましか…X」と落ち着いた表情で告げるのみ。須賀も湯川も、確固たる決意を顔に浮かべたまま、お互いを静かに見つめあう。
最終回直前のどんでん返しに、SNSでも「ちょっと怪しいけど良い上司のまま退場して、それでもときどき円の手助けをして…なのに実は黒幕だったの!?何回ひっくり返すのよ!」「匂わせるところは多かったけど、涙の辞職で『考えすぎだったか』ってなってた。まんまと…」「来週まで待てないよ~~~」「円は須賀と戦えるのか?ラストがめっちゃ気になる」といった声があふれている。
次回予告では、円、湯川、須賀らの正義が衝突。古くからの付き合いだという2人だが、須賀が湯川を銃撃する衝撃シーンも。最終回は12月25日(月)夜10時から放送される。
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