「ひよっこ」菅野美穂『どうして大女優役なんだろう?』

2017/09/02 15:30 配信

ドラマ インタビュー


──菅野さんは「ひよっこ」や「べっぴんさん」以外にも、「走らんか!」(1995-96年)に「ちゅらさん」(2001年)と、4作の連続テレビ小説に出演されています。“朝ドラ”ならではのことはありますか?

“朝ドラらしい演技”って、ありますよね。誰かがせりふを話した後で、聞いていた人たちがリアクションをずらして相づちを打つ…みたいな(笑)。それから、「ひよっこ」じゃないんですが、プロポーズをするシーンは、親戚全員が周りで聞いているとかね(笑)。“朝ドラ”っぽいですよね。セットの中がステージになって、ある種の舞台のようになるんです。

それから、“朝ドラ”のスタッフって、百戦錬磨な感じがします。普通だったら半日掛かるシーンを、40分くらいで撮っちゃう! 頑張ってついていかなきゃ、と思うんです。

本当に不思議なんですけど、民放のドラマって1週間に1話で、45分のことが多いんですけど、“朝ドラ”は1週間で90分オンエアされるんですよね。なんで2倍も撮れるんですかね!(笑)

「(本作は)岡田惠和さんの作品の中で、一番すてき」と話す菅野(C)NHK


──ハードな撮影だと思いますが、ご家族から励ましの言葉はありますか?

「(劇中に)全然出て来ないね」って言われます(笑)。

──では、ご家族も放送をご覧になっているのですね?

そうですね。子供にご飯を食べさせながら、7時30分の(NHK BSプレミアムでの)放送を見ているんです。子供はテレビを見て、「あ、お母さん」って言ってくれるんですよ! でも、有村さんを見ても「お母さん!」って(笑)。だから、「そうだよー」って言っています(笑)。

菅野は「有村さんの演技は、岡田さんの脚本とすごく相性がいいですよね」と話す(C)NHK


──有村架純さんの“ヒロイン”については、いかがですか?

有村さんの演技は、岡田さんの脚本とすごく相性がいいですよね。岡田さんも想定して書いていないだろなっていうニュアンスを、有村さんが持っていらっしゃるんです。それがすごく、みね子さんの魅力になっているなって思います。