──菅野さんは「ひよっこ」や「べっぴんさん」以外にも、「走らんか!」(1995-96年)に「ちゅらさん」(2001年)と、4作の連続テレビ小説に出演されています。“朝ドラ”ならではのことはありますか?
“朝ドラらしい演技”って、ありますよね。誰かがせりふを話した後で、聞いていた人たちがリアクションをずらして相づちを打つ…みたいな(笑)。それから、「ひよっこ」じゃないんですが、プロポーズをするシーンは、親戚全員が周りで聞いているとかね(笑)。“朝ドラ”っぽいですよね。セットの中がステージになって、ある種の舞台のようになるんです。
それから、“朝ドラ”のスタッフって、百戦錬磨な感じがします。普通だったら半日掛かるシーンを、40分くらいで撮っちゃう! 頑張ってついていかなきゃ、と思うんです。
本当に不思議なんですけど、民放のドラマって1週間に1話で、45分のことが多いんですけど、“朝ドラ”は1週間で90分オンエアされるんですよね。なんで2倍も撮れるんですかね!(笑)
──ハードな撮影だと思いますが、ご家族から励ましの言葉はありますか?
「(劇中に)全然出て来ないね」って言われます(笑)。
──では、ご家族も放送をご覧になっているのですね?
そうですね。子供にご飯を食べさせながら、7時30分の(NHK BSプレミアムでの)放送を見ているんです。子供はテレビを見て、「あ、お母さん」って言ってくれるんですよ! でも、有村さんを見ても「お母さん!」って(笑)。だから、「そうだよー」って言っています(笑)。
──有村架純さんの“ヒロイン”については、いかがですか?
有村さんの演技は、岡田さんの脚本とすごく相性がいいですよね。岡田さんも想定して書いていないだろなっていうニュアンスを、有村さんが持っていらっしゃるんです。それがすごく、みね子さんの魅力になっているなって思います。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)