昔の恋人が亡くなったと知った富は、1人で別れを告げに行こうとする。心配した鈴子(宮本信子)は、付き添ってやりたいと思うが、昼間に店を抜けるわけにもいかず迷っていた。そこへみね子が、ピンチヒッターとして由香(島崎遥香)を連れて来る。
思わぬ形での突然の再会に、どうしていいか分からない鈴子と省吾(佐々木蔵之介)。気を利かせたみね子がテキパキと指示を出し、由香と一緒にランチタイムのホールを回すことに。
そのころ、世津子(菅野美穂)はスキャンダルが原因で女優としても窮地に立たされていた。自宅を記者に囲まれ、身動きが取れない世津子。何とか助けてあげたいみね子は、秀俊(磯村勇斗)に相談する。
どうやって記者の目を逸らし、こっそり連れ出そうか。考えた末に、2人はとっておきの“秘策”を思いつく。ヤスハル(古舘佑太郎)も巻き込み、“世津子救出大作戦”を決行する。
作戦は無事に成功し、すずふり亭裏の広場に世津子を連れ帰ったみね子たち。店や商店街の人たちにどう切り出そうかと話し合っていると、突然辺り一帯が停電してしまう。
真っ暗闇の中、世津子のことを何も知らない近所の人たちが、みんな広場に集まってくる。
今回は、23週が再びのせっちゃん(世津子)週ということで、菅野について。
菅野は先日のひよっこ記者によるインタビューで、大女優・川本世津子という役に「何で大女優役なのかな(笑)」と、自分でも分からない様子だったが、キャラクターについては「世津子さんは孤独な人なんですよね。そんなに友達もいないだろうし。基本的には、警戒心の強い人なんだと思います」と分析していた。
一方で「マネジャーさんたちに見せる(人懐っこい)顔もありますし。『この人いい人!』って思ったら、どんな偉い人でも関係なく、目を見て話す人なのかなと思いますね」と、これまで演じてきた肌感覚で、世津子の芯の部分での性格を把握したようだ。
みね子を演じる有村については「有村さんの演技は、岡田(惠和)さんの脚本とすごく相性がいいですよね。岡田さんも想定して書いていないだろなっていうニュアンスを、有村さんが持っていらっしゃるんです。それがすごく、みね子さんの魅力になっているなって思います」と、岡田の“戦友”ならではの独特の表現で評した。
そして再びスポットライトが当たる23週を「ほんわかしたみね子さんが、ジャンヌダルク的になるところがあるんです。そこがとてもすてきでした」とアピールした。
谷田部家からも視聴者からも見限られても不思議ではなく、フェードアウトしてもいいくらいの世津子というキャラクターを、再びストーリーの本線に戻そうとする岡田の脚本力。
これもひとえに長年培ってきた菅野への愛と信頼関係からなんだべか。これこそが、菅野もとい世津子の魅力を最大限に生かすやり方なのかもしれねえべ。
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