最も悪性の脳腫瘍を患う周作は、できる治療は全て受けてきた上で、もはや手の施しようがない状態だった。ミヤビも周作に似顔絵を描いてもらうなどし、なごやかな時間を過ごす。しかし、周作は徐々にこれまでの記憶も失い始め、妻・芳美(赤間麻里子)のことすら分からなくなっていく。
やがて周作は話しかけても反応せず、寝ている時間が長くなり、食事も摂らなくなってきてしまう。看護師が口もとにスプーンで食事を運んでも口を開けようとしないが、芳美がスプーンで運ぶと口を開けて食べる。看護師が「柏木さん、奥さんがいらっしゃるとご飯食べるんですよねぇ」と言うと、芳美は驚いて「そうなんですか?」と聞く。看護師は「そうなんですよ。ずっと眠ってても奥様がいらっしゃると目を覚ましますし」と話す。ミヤビが「芳美さんのこと、柏木さんの心が覚えてるんですね」と言うと、芳美は笑って応え、目に涙を浮かべながら周作にご飯を食べさせるのだった。
記憶を失っても心が覚えている、そんな夫婦の絆が感動的で涙があふれてきてしまった。SNSでも「めっちゃ涙止まらん」「ボロ泣きだわよ 加藤雅也さんすごすぎ…」「号泣して鼻がつまった」とコメントが寄せられ、トレンド1位に輝いた。
◆構成・文=入江奈々
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