櫻井翔“清家”、母の支配下でも垣間見える本人の意思「切りたくて切ったワケじゃない」<笑うマトリョーシカ>

2024/08/12 17:19 配信

ドラマ レビュー

「笑うマトリョーシカ」第7話より(C)TBS

BG株事件に政治家が関わっていた証拠が存在していた


兼高が作成した“嫌疑リスト”に名前が載っていた、現・外務大臣の諸橋(矢島健一)。鈴木が調べた中で、事件の1年後に諸橋の第一秘書・中村真一が自殺し、第二秘書・富樫が行方不明になっていることが分かった。

道上は鈴木と共に、中村の妻から話を聞くために中村宅へ。中村はBG株事件に政治家が関わっている証拠を持っていたが、その証拠がどこにあるのか分からないという。

部屋を調べさせてもらうと、秘書ノートの間に、福音学園の住所と「鈴木」という名前が書かれたメモを発見。中村が鈴木に証拠を送ったのではないかと思ったが、鈴木は受け取っていないという。

そこで道上は福音学園の学園長・一色(東根作寿英)を訪ね、鈴木宛の何かを受け取ってないかと聞くと、知らないと答えながらも明らかに顔色が変わった。

一色も清家を生徒会長にさせようとしていた


道上からの報告を受け、鈴木は清家を生徒会長にするために一色がいろんな便宜をはかってくれたことを思い出した。

歴代の生徒会長の演説原稿を内緒で見せてくれたり、演説の順番は後の方が有利だと伝えるとその年から演説の順番をクジで決めるように変更してくれたり、鈴木以上に清家を生徒会長にしたいのではないかと思うくらい動いてくれた。そして、浩子が一色に接触していたことも思い出した。

鈴木からの連絡を受け、道上は再度一色を追求すると、鈴木宛に郵送されてきたものがあり、それを浩子に渡したことを白状した。

BG株事件に政治家が関わっていたという証拠を浩子の手に渡った。それによって、浩子は政治家たちも自身のコントロール下に置くことに成功したのではないかと思われる。

真相に近づいたことによって、道上の身に危険が迫り、危うく車に轢かれそうになった時、浩子が現れた。

「笑うマトリョーシカ」第7話より(C)TBS


時折垣間見える清家の“本心”


高校の頃からすでに清家は浩子のコントロール下にあったことが分かったが、注目したいのは、その中でも清家自身の本音が垣間見えた瞬間のこと。

鈴木が思い当たるのは3回。高校の頃に清家が父親からもらった大切な腕時計をクラスメイトが取り上げようとした時、大学の時に鈴木が“美和子”こと亜里沙にキツい言い方をした時、代議士になってからはマイノリティに寄った発言をして保守層から反発を受けた時。鈴木は「あの時の清家からは強い思いを感じました」と振り返った。

道上は、清家に鈴木を更迭した今の気持ちは?と聞いた時に「切りたくて切ったわけじゃない」と強い語気で返してきた時に、「心がある」と感じたという。

“道上VS浩子”という構図が出来上がっているが、その結果は清家の“本心”“心”が大きく左右するはず。清家の本当の考えがまだ見えないので、混沌とした展開になりそうだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「笑うマトリョーシカ」第7話より(C)TBS


※兼高の高は正しくは「はしご高」