柄本佑が吉高由里子の演技を絶賛「もうシルエットから何からまるっきり紫式部で、本当にすごいなって」<光る君へ>

【写真】“ソウルメイト”という強い絆でつながっている吉高由里子“まひろ”と柄本佑“道長”(C)NHK

最終的なところは僕自身も終わってみないとわからないですね


――まひろと道長は“ソウルメイト”という絆でつながっていますが、ソウルメイトとはどんな存在だと思いますか?

“なんにしても本気を出せる人”かな。愛し合うということにしても、憎み合うということにしても、弱みを見せられるということにしても…。そういうことが本気でできる。だから良くも悪くもものすごくいがみ合ったりとか、極端な話、本気で決別できたりとか…。中途半端がないという印象ですかね。そんな思いでやっています。

「光る君へ」第10回より(C)NHK

――道長は彰子を中宮にして、定子(高畑充希)は亡くなります。思いは違っていても、やっていることはお父さんの兼家(段田安則)とあまり変わらないのかなという見方もできるかと思いますが、演じている中でお父さんを意識している部分はあるのでしょうか?

非常に言葉にするのが難しいんですけど…。「父と同じことはしたくないんだ」と言う場面が何回か出てきたりするんですよね。ただ結果として同じようなことをしてしまっているということと、同じことはしたくないということとの整合性をどうとるか、というところなのですが…。正直なところ、全部終わってみないとわからないです。

最終的に全部の台本をいただいて読み終わってみないとわからないと思うんですけど、非常に根は深いと思います。だけど、自分は父と同じことはしていない、同じことをしていても気持ちが違う、という感じかな。

お父さんは家のためにやっていたけど、自分は民のためにやっている。出発点が違うという気持ちの部分で整合性をとっているのかなと。今はそういう気持ちでやっていますが、最終的なところは僕自身も終わってみないとわからないですね。

まだまだ道長さんの旅路は途上なので。終盤まで台本をいただいていますが、まだまだ問題が山積みでバタバタしているんですよ(笑)。なので、そこが落ち着いてきたときに僕自身も見えてくるものがあるのかなと。とっても楽しみにしています。